ウボンラーチャターニーのナリヌクン校に派遣されて早2か月が過ぎました。ちょうどその頃、わたしが赴任してから台本読みを始めたJTATドラマコンテストがバンコクで行われました。このコンテストは、日本の昔話を劇で紹介し、その昔話から何を学んだかを劇の最後に発表します。わたしたちの学校は「わらしべ長者」をやりました。ビデオ予選があり、その結果バンコクで行われる決勝に進む20校に選ばれました。結果発表から1か月弱、ほぼ毎日練習を重ねてきました。時にはOBにアドバイスをもらったり、コンテストに出場しない友人たちにアイデアをもらったりしました。
そして迎えた大会当日。朝早くから出発し、名前を書いて受付を済ませました。20校の名前がずらりと並び、強豪校や優勝歴のある有名な学校とともにナリヌクン校の名前がありました。それを見て生徒たちは一気に緊張してきたようです。
ナリヌクン校は5番目の発表でした。直前は少し緊張した様子で舞台へ上がりました。
演技は順調に進みましたが、途中でBGMが流れないというハプニングがありました。一瞬戸惑いましたが、生徒たちは機転を利かせて自分たちで歌ってBGMの代わりにしました。その後は順調に進み、面白い場面では会場が笑いに包まれ、無事に演技を終えました。演技を終えた後はリラックスした様子で司会者のインタビューに答えました。
その後も他の学校の発表が続きます。生徒たちは他の学校の発表をメモしながら聞いていきます。
そして待ちに待った結果発表。
残念ながら入賞することはできませんでした。しかし、練習通りに発表ができて、生徒たちは達成感を得ることができたようです。長距離移動を含めて体力的にも大変だったにもかかわらず、堂々とした発表ができて生徒たちだけでなく、わたしも手伝えて良かったなと思いました。もし「面白かったで賞」があったら、入賞していたかもしれませんね。