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洪水被害と救援活動

私の派遣されているウボンラーチャターニーは、9月中旬に17年ぶりの大規模な洪水に遭いました。こちらでは珍しく1週間降り続いた雨と、他県から流れてきた雨水が県内に溜まってしまい、洪水になったようです。幸い私の滞在先や学校に被害はなかったのですが、駅や一部の生徒の自宅が冠水してしまいました。そのため、学校では期末試験前の1週間が臨時休校となり授業がありませんでした。

床上浸水している地域とボートが浮かんでいる様子の写真
水没した地域。洪水から2週間経っても水が引かず、ボートを使用しています。

授業はなくなったのですが、教職員は通常通り出勤だったので学校へ行くと、救援物資を集めたり、先生や生徒が自費で救援物資を用意したりと、率先した救援活動が行われていました。

水や食料、トイレットペーパーなどが置いてある写真
学校の救援物資を集めるコーナー
生徒による救援活動の写真
集めた救援物資を学校のバスに積み込む日本語副専攻の生徒たち
救援活動中も笑顔を見せる生徒たちの写真
日本語専攻の高校一年生も自分たちで救援物資を用意して届けていました。
救援活動の様子の写真
救援物資を手渡しする日本語専攻の高校2年生(右)と受け取る被災された方たち(左)

私は、学校で救援物資を用意することに驚き、さらに生徒たちも他人事とは考えず、率先して行動する姿にとても感動しました。お互いに何かあったら自分のことのように考えるタイの人たちの助け合いの人柄が表れている行動だと思います。
タイのニュースでも連日取り上げられるような大きな被害だったので、SNSの普及しているタイでは「#saveubon」が広まり、タイの著名人や、県や市が被害の現状や救済活動を拡散していました。

カフェの入り口に設置された募金箱の写真
買った飲み物の値段より少し多めのお金を入れて募金します。

日本も自然災害の多い国ですが、募金以外で、学校や個人でここまで行動することは難しいこともあると思います。今回の活動で、学校や先生・生徒の活動を間近で見て、自ら進んで活動する姿やお互いに助け合う気持ちを学びました。
この投稿を書いている10月上旬でも、浸水被害で避難生活をしている人たちがいます。一刻も早く生活が元通りになることを祈りつつ、現地の人たちと一緒に出来る活動を私もしていきたいと思います。

Writer
タイ ウボンラーチャターニー
池上 若奈さん

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