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渋滞の中から見えるもの

毎日の通勤から感じるインドネシアについて紹介します。私の住むアパートから学校までは、Grabで30分かかります。Grabというのは、『車と免許さえあれば特別な申請や許可なく、誰でも自分の車をタクシーのように使ってお客さんを乗せることができるシステム』です。私の住むブカシは渋滞で有名な町で、渋滞のひどい時は、30分の道のりが60分になることも稀ではありません。(今日も踏切で20分待ちました!)毎日の渋滞。全く動かない車の中から、インドネシアの人々の暮らしが少しだけ見えてきます。

この国では、オートバイを使う人がとても多いです。オートバイは、前に行くために、少しの隙間にも入って行きます。たとえ歩道だろうが、反対車線だろうが!
でも、なぜかオートバイ同士、オートバイと車がぶつかったりすることは不思議とありません。

オートバイで大渋滞した道路の写真

他にもアンコットという乗り合いバスがあります。庶民の足です。どこでも自分の好きなところで降りることができ、小さい車内が満員の時もあります。ある朝、アンコットから白い杖を突いた老人が小さなお店の前で降りました。すると、それまで寝転がってスマホをいじっていた店の主人が、そのことに気づき、優しく話しかけると、道の反対側に渡るのを手伝っていました。とても自然な光景でした。

インドネシアの道には、信号がほとんどありません。道が交わるところには、必ず、自主的に交通整理をしている人がいます。道の真ん中で、上手に車やオートバイを誘導します。その人のおかげで、事故なく、合流やUターン、右折ができます。誘導してもらった運転手は、窓を開けて、お礼に少額のお金を渡します。

インドネシアの人々は、温和で、みんながお互いのことを思いやって生活しています。そんな国、インドネシアを毎日少しずつ知ることで、どんどんこの国が好きになっていきます。

でも、渋滞は嫌いです。ですから、いつも1時間前には、家を出ることにしています。そして、運転手には踏切のない道を通るように、道案内をします。まだまだ日本人。遅刻することは嫌なので。

Writer
インドネシア ジャボタベック
増田 泉さん

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