タイの教育現場で活動する中でいくつも新しい発見や驚きがありますが、特に驚いたことは日本語に関するコンテストが多いことです。私が赴任してからのこの5ヶ月の間に5つのコンテストがありました。
1つ目は7月上旬に行われたドラマコンテストです。これは事前にビデオ審査があり、審査に通った10校が参加できます。私が5月に赴任した時には劇が出来上がっていました。演じたのは「蜘蛛の糸」。他の学校も「かちかち山」「わらしべ長者」など昔話を上手に演じていました。
2つ目は8月上旬に行われた日本語競技大会予選です。これはディクテーション、スピーチ、朗読、辞書引き、日本事情クイズと部門が分かれています。各地区約15校の代表生徒のうち上位3名が9月の全国大会に出場できます。
3つ目は8月下旬に行われたスピーチコンテストです。こちらも事前にスピーチ原稿を送り、審査に通った10名がバンコクでの大会に参加できます。優勝者には日本旅行が賞品として与えられます。このコンテストに向けても赴任時にはすでに二人の生徒が練習していました。
4つ目は9月上旬に行われたシンラパハタカムです。これは外国語を学習している生徒を対象としたコンテストで、タイ全土の学校が参加します。ショートドラマ、ライティング、1枚の絵を見て話を作るといった項目があり、高校生の部や中学生の部など5部門があります。各地区1位の学校が12月の大会に進めます。
5つ目は9月上旬に行われた日本語競技大会の全国大会です。各予選上位3位に入った生徒たちが競い合うレベルの高い大会です。
コンテストの内容が様々な分野に分かれているため、指導する先生方の忙しさは目が回るほどでした。朝も昼も放課後も土日も熱心に生徒を指導される先生方、日本語学習に懸命に取り組んでいる生徒がいることがタイに来て初めて知った驚きで、私も練習を通して多くのことを学ばせてもらいました。
活動期間も残り5ヶ月を切りましたが、先生方、生徒たちと共に精一杯頑張っていきたいと思います。