「神奈川県には有名なバスケットボール選手がいます。誰だかわかりますか?」
自己紹介で出身地を話す時に、こう問いかけました。
私の想像以上に、屏東には日本の漫画やアニメがすぐ近くにありました。友人がお土産に持ってきてくれた「湘南名物江ノ島たこせんべい」を生活カウンターパート(CP)の李主任に渡したところ、「えーっと・・・湘北!」と満面の笑みで喜んでくれました。「湘南」の文字だけで「スラムダンク」が出てくるなんて!
今年度は1年生から3年生まで日本語の選択授業があり、全学年のお手伝いをしたり、昼休みの「日本語コーナー」の活動をしたりすることができました。
「みんなに助けて欲しいです。」を決まり文句に、日本語コーナーの活動は生徒たちに相談をしたり、アイディアを出してもらったりして、たくさん協力してもらいました。
そして今、生徒たちや先生方と一緒にやりたかった活動を山ほど残して、私は日本にいます。
避難一時帰国をしてしばらく経った頃、日本語CPの邱先生から「生徒たちが先生とテレビ電話で話したいと言っています。大丈夫ですか?」とメッセージが届きました。
おかげさまで、今はLINEのビデオ通話を使って交流ができています。今の日本の状況を話したり、実物を見せながらクイズを出したり、生徒たちの質問に答えたり。毎回1度は音声が途切れますが、お互いににこにこして待ちます。そう、いつかは必ず状況が変わるはず。
ゴールデンウィーク(今年はステイホーム週間)前には、日本の祝日について話をしました。
「5月5日はこどもの日です。端午の節句とも言います。台湾の端午節には、何か食べたり何かしたりしますか?」
「ちまきを食べます。50から100個ぐらい、おばあちゃんが作ります。」
「道に卵を立てます。」
「・・・たまごを立てる???」
今年の端午節は6月25日です。私も生徒たちに教えてもらったように、たまごを立ててみようと思います。みなさんもいかがですか?