派遣期間:2015年5月~2016年3月
私は日本語パートナーズ(NP)として、バンコクのシリラッタナートーン校で活動していました。初めての海外生活で不安なこともありましたが、カウンターパートの先生や、同僚の先生とその家族、生徒、タイ語の塾の先生、クリーニング店、惣菜店、食堂で働く人々、アパートのガードマンなど色々な人と出会い、助けていただきました。現地の方と知り合いになることで、現地での生活がとても充実し楽しくなりました。同僚の先生方とは現在も情報交換しており、バンコクはもちろん、先生方の現在地であるハノイ、天津、アイルランド等の様子を垣間見ることができ興味深いです。
このような経験を通して、帰国後は自分の近くに居住する外国人にも日本での生活を楽しんでもらいたいと思い、定年退職後に始めたボランティア活動を続けています。
現在、NPO法人の理事として、行政から委託された外国人との交流・日本語学習支援・情報提供・相談などの事業を通して、地域に住む日本人と外国人の双方にとって住みやすいコミュニティーづくりの推進を図っています。
またボランティアとしても、日本語学習支援や外国人小中学生の学習支援を行っています。新型コロナウイルス感染拡大防止のため各種教室は中止となりましたが、2020年7月からまず中学生を対象に形を変えて再開しました。ボランティアが宿題を作成して学習者に手渡し、前回渡した問題で解けなかった箇所や間違ったところを教えるという方式で、一人の学習者に対し一人のボランティアがついて教えています。これは三密を避け、会話する時間を最小にする工夫です。9月からは小学生のクラスも再開しました。ソーシャルディスタンス、検温、マスク、アクリル板等で対策を徹底しています。日本語教室も10月から再開できました。学習者やボランティアのなかには学習参加に慎重な方もいて、出席者は従来の半分程度です。
私が担当している学習者は中国とベトナムの方です。皆さん日本語能力検定の1級・2級を目指していて、とても熱心です。新型コロナウイルスが流行する前は、日本の風習に親しんでもらうため、暑気払いは居酒屋で、忘年会は私の自宅で行っていました。そのときは自国の料理を持参しご夫婦で参加してもらい、私の家族も参加して一緒に楽しみました。
私がNPとして活動したことで、家族にも国際交流の大切さや楽しさを理解してもらえているのではないかなと思います。