派遣期間:2016年10月~2017年3月
私は日本語パートナーズ(NP)の活動を終えて帰国した後、日本語教育能力検定試験に合格し、縁あって3か所で日本語教師として働いています。
まず、定時制高校で外国につながりのある生徒の学習や進級、進学を支援しています。NPとして現地の高校生に寄り添い交流した経験が、現在の活動に生かせていると感じています。
次に、介護施設に勤務する経済連携協定(EPA)に基づく介護福祉士候補者への日本語指導です。現在指導しているのはインドネシア人の3名。私がインドネシアに派遣されていたこともあって、親近感が湧き、学習者との信頼関係を築く上でとても良い影響があったと感じています。
最後は、日本語学校です。日本の大学や専門学校への進学を目ざす留学生に日本語を教えています。
帰国直後はよく家族や周りの方から「穏やかになったね」と言われました。派遣先校のカウンターパート(CP)の先生や生徒に限らず、生活圏(宿泊先、ランドリー、食堂、床屋など)を含めて、現地ではいつもたくさんの笑顔に囲まれていたからだと考えています。
自分自身がインドネシアでしてもらって嬉しかったことを、日本にいる学習者に対しても同じようにできるよう心掛けています。親とともに来日して日本で暮らす高校生、日本を選んでくれたEPA介護福祉士候補者や留学生、それぞれ日本語を学習する背景や目的が異なります。さまざまな事情を抱えながらも、それぞれに夢や希望を持つ未来ある学習者に寄り添い、支援していきたいと思っています。
派遣先校のCPの先生や生徒とは3年以上経った現在もSNSでのやりとりが続いており、CPの先生とは日本で再会を果たすこともできました。 最近では生徒の結婚や出産の知らせに多く触れるようになり、時が経ったなと感じることもありますが、インドネシアでの出会いから続く縁に感謝しながら今後もつながり続けたいと思っています。