派遣期間:2019年5月〜2020年2月
みなさん、こんにちは。
私は、タイの最東ウボンラーチャターニーに派遣されていました。帰国してから半年以上経ち、タイで過ごした日々の尊さを感じています。
私は大学卒業後、社会人1年目となる年に日本語パートナーズ(NP)に参加しました。今は、東京の私立高校で社会科の教員として働きながら、日本語教師の資格取得を目指しています。また、新宿区の公立校に通う外国にルーツを持つ子どもたちの学習支援のボランティアをしています。
本来なら勤務する高校で社会科と共に姉妹校からの留学生に対する日本語指導を担当する予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により4月から学校は休講となり、勿論、留学生は来日できず、私は自宅で授業準備や日本語教師養成講座の勉強をしていました。この時間が今後に繋がると思いながらも何もできないもどかしさを感じ、「今私にできることは何だろう?」と考えました。そんな時、学生時代にボランティアとして参加していたNPO法人「みんなのおうち」が外国にルーツを持つ子どもたちに対する学習支援をオンラインで継続していることを知り、私も週に一度SNSを使って中国人の中学生に学習支援を行いました。
NPの活動中は、「置かれた場所で咲きなさい」という言葉を胸に自分が派遣された環境でできることを日々模索し、取り組みました。その経験があったからこそ新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける中でも自分ができることを探し、行動できたのだと思います。
現在は、私立高校の授業もボランティアの教室も再開し、直接生徒の顔が見られることに喜びを感じながら、教科指導をしています。高校では生徒にNPの経験について話しています。日本の高校生たちが同世代のタイの高校生に興味を持つ様子がとても印象的です。
今後もNPで得た学びを自分の周りの生徒に伝え、国際理解教育に繋げていけたらと思います。私にとってNPの経験はこれから先も糧になると確信しています。