派遣期間:2018 年 7 月~2019 年 3 月
今年5月。新型コロナウィルス感染拡大の影響で、世の中が自粛ムード真っ只中だった頃の話です。私たち日本語パートナーズ(NP)経験者としては、派遣されていた任地の様子も気になるところであり、例えば、私は、卒業式が中止になってしまった教え子たちの様子を見て、心を痛めていました。
インドネシアから帰国後、南米に渡っていた私も、3月に帰国を余儀なくされ、今後どうなるか全くわからない状況の中で、不安な日々を送っていました。しかし、不安になるだけでなく、こんな状況だからこそ、何かできることはないか、とも思い始めたのです。
そんなとき、私が派遣されていた中部ジャワ州の日本語教師会会長のユニ先生と連絡をとり合っているうち、こんなときだからこそ、オンラインでNP経験者とそのカウンターパート(CP)の合同同窓会をやってみよう、という話になりました。出欠をとってみると、みんな土日であっても出掛けられない状況だったので、かなり高い割合の人に出席していただけることとなりました。
当日、懐かしい顔が画面に勢揃いしました。何人かのNP経験者はインドネシアの正装であるバティックを着ていました。帰国してから2年も経っているのに、当時のことを鮮明に思い出し、思い出話に花を咲かせました。NP経験者からは「当時は大学生だったけれど今は働いています」「日本語教師になりました」など、そしてCPの先生からは「もうすぐ赤ちゃんが産まれます」といった報告もあり、終始話が途切れることなくあっという間に2時間が過ぎていきました。
私たちのNPとしての任期は既に終わっていますが、人と人との繋がりは、そう簡単には終わりません。ましてや、SNSなどで世界中どこにいても簡単に連絡が取れる時代です。「日本語パートナーズ」という限られた期間の活動で培った、永く永く続く縁。それをこれからも大切にしていきたいと、改めて思いました。