タイの雨季には各地で洪水が発生します。私の派遣地は雨の影響をよく受ける土地で、短時間でも雨が降ると、あっという間に足首辺りまで水が上がってきてしまいます。あまりにも浸水の程度が酷いと、学校が休校になることもあります。その場合、生徒たちは登校させず、オンラインで授業を行います。
大雨のあと、フォトジェニックになってしまった学校
派遣先校では今年度から対面授業が再開されましたが、昨年度は全てオンライン授業でした。そのため、当日突然「今日はオンライン授業になります」とアナウンスされても、先生たちは手際よく授業の準備をしていました。生徒たちのログインの様子を見ていても、みんな慣れているなぁという印象を受けました。
時間内にスライドを完成させましょうという授業
オンライン授業は、テレビ番組のように一方的なものになってしまいがちだと私は思っていました。しかし偶然にもオンライン授業をやることになって、オンラインでも生徒たちが楽しく勉強できるように先生たちが工夫している様子が見られました。
ある授業ではオンラインであることを活かして、生徒にプレゼンテーション用のスライドを作る課題を設けていました。普段生徒が作ったスライドを見る機会はあっても、それを作る過程を見ることはあまりありません。グループで話し合いながらリアルタイムでスライドが完成していく様子は、オンライン授業ならではでした。対面授業とオンライン授業のそれぞれの長所・短所を考える良い機会となりました。今回覗かせてもらったオンラインの授業アイディアを、対面でも活用できないかなぁと思案中です。
