サワディーカー!タイ・イサーン(東北)地方にあるウドンターニーに派遣されている平です。
タイには毎年11月頃に「ロイクラトン」の日があります。タイ語で「ロイ」は流すという意味、「クラトン」は灯篭のことです。つまり、ロイクラトンとはタイの灯篭流しのことです。
M6(高校3年生)の生徒が、ロイクラトンのことを「いつも川を使わせてくれて、ありがとう。川を汚してしまってすみません。わたしの悪いことを流します。そして、お願いをします。たとえば、お金持ちになりたい、恋人がほしい、元気になりたい、です。」と説明してくれました。自分の知っている言葉で、わかりやすく説明してくれて感心しました。生徒たちは、いつもこのようにわたしにタイの文化について教えてくれます。
わたしの派遣先校では、ロイクラトンの日に学校全体のイベントはありませんでしたが、CP先生(タイ人の日本語の先生)のはからいで、M6(高校3年生)の生徒と一緒にクラトンを作りました。
生徒たちが「これはバナナの木です。これはバナナの葉っぱです。1番!バナナの葉っぱをまるく切ってください。」と日本語で材料や作り方を説明してくれました。
作り方がわかりませんと言いながらも教えてくれた生徒たち
CP先生や生徒は、バナナの葉を器用に折り、花を飾り付けて、個性豊かできれいなクラトンを作っていました。わたしも教わりながら、なんとか初めてのクラトンを作ることができました。
奥がCP先生作、手前がわたし作のクラトン
夕方には、学校の先生たちと一緒にウドンターニーで一番大きな公園、ノンプラチャック公園にクラトンを売りに行きました。
いつもお店の人に言われる「สวัสดีค่ะ ทุกคนได้นะคะ(サワディーカー トゥコンダーイナカ こんにちは、いらっしゃいませ)」を言う側になれて、タイ語で接客体験ができたことが嬉しかったです。
クラトン売り場
生徒たちも来てくれ、M4(高校1年生)は「いくらですか?」と習ったばかりの日本語を実践することができました。M6(高校3年生)の生徒は「高いですねー。安くしてください。」と値切り交渉までしていました。
そして、生徒と一緒に公園の池でロイクラトンをしました。ウドンターニーのロイクラトンはタイ国内で有名なわけではありませんが、池に浮かぶクラトンがきれいで、ローカルなロイクラトンが体験できておもしろかったです。
日本語クラスの法被を着て、ロイクラトンをする生徒
たくさんのはじめての体験があった一日でした。こうしてタイの文化を体験させてくれるCP先生をはじめとした学校の先生方や、生徒とはいえ外国人であるわたしのことを心配して面倒を見てくれる生徒たちへの感謝を改めて感じました。