Rahajeng siang(バリ語でこんにちは)!インドネシアのバリ島クルンクン県に派遣をされている戸田隼介です。今回は、日本語クラブで行った「照り焼き作り」の様子をご紹介いたします。
「日本食はテレビで見たことがあるけど食べたことがない」と話す生徒が多く、インドネシアには鶏肉を使った料理を身近なワルン(現地の屋台)で食べることができるということもあり、日本の鶏肉料理の紹介を行いたいと思いました。今回は「照り焼き」に焦点を当てました。
実は、照り焼きには一般的に2種類あると言われています。調理方法を指す「照り焼き」と主に米国等が発祥と言われている「テリヤキ」です。「照り焼き」は名前の通り、料理に「照り」を出す調理方法で、「しょうゆとみりんを合わせたタレを魚などにつけ、なじませて焼いたもの」を指します。一方「テリヤキ」は、「肉にあらかじめタレを漬け込む、焼いた肉にタレをかける料理」のことを指します。この2つは混同されていることが多いですが、今回の日本語クラブでの紹介では、その違いとともにインドネシア料理であるAyam bakar(鶏肉にタレをつけて焼く料理)やAyam goreng(鶏肉を揚げた料理)との比較もしました。また、これらの説明を事前紹介と調理体験の2回に分けておこないました。
事前紹介資料の1枚 現地料理と関連づけた紹介をおこないました
調理体験では、現地で購入できた醤油や砂糖を使い各自が照り焼きを作りました。当日に即興でチーム分け、調理をおこないましたが、派遣先の高校が観光高等学校であるため、調理の授業などにも慣れており、生徒たちの手際もよく、大きな問題もなく無事終えることができました。
鶏肉を切り分ける様子
醤油や砂糖を使ったタレ作り 各自で分量を量り作りました!
肉に照りをつけタレをかけます!
美味しい照り焼きができました!
生徒たちにとって初めての日本食、初めての醤油に少し心配な部分もありましたが、おいしいと笑顔で食べる姿が印象的でした。また、若干濃い目の味付けになってしまったチームもありましたが、お米と合わせるとちょうどいいと言い、大満足のようでした。
今後の活動でも、現地の食べ物や文化などと関連をつけた紹介を心がけ、生徒たちにとって日本文化を身近に感じられるような工夫をしていきたいです。