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コーヒー天国 インドネシア

こんにちは インドネシア17期の長野修です。私はジャカルタで2校のSMA (高校)に派遣されています。今日はインドネシアのコーヒーについて紹介します。
インドネシアは世界第4位のコーヒー生産国です。日本でも「マンデリン」「トラジャ」などの銘柄が有名ですね。「コピルアク」なども知られているかもしれません。でも他にも美味しいコーヒーがたくさんあります。

【一口メモ】アラビカ種とロブスター種
コーヒーには大きく分けて2種類のコーヒーがあります。
アラビカ種:普通日本のカフェで飲むコーヒーはほとんどがこれです。酸味や香りなどを楽しむことができます。
ロブスター種:インドネシアで多く生産されているのはこちら。ガツンとした苦みが特徴。缶コーヒーやインスタントコーヒーの原料としても使われます。

<飲み方に注意! 独特の淹れ方:tubruk>
インドネシアではスーパーやコンビニはもちろんワルンなどの現地の食堂でも、袋入りのコーヒーを売っています。開けてみると細かい粉が入っていますので、インスタントコーヒーと間違えそうです。でもそれは立派なレギュラーコーヒーです。ロブスター種が多いようです。
インドネシアでは、コーヒーの粉をカップに入れお湯を注ぎます。そして2分ほど待ってから上澄みを飲みます。口の中がじゃりじゃりしないように最後は少し残します。これが一般的な飲み方で、職場などで出されるコーヒーもこれです。

Warteg(小さな食堂)にかけられているコーヒー

<街にはカフェがいっぱい!>
ジャカルタにはスターバックスのような大型店から地元の小さなカフェまでたくさんあります(おそらく他の町も同じだと思います)。私が住んでいるのはマンガブサールですが、バス停からコス(宿舎)までの800mくらいの間に5店舗くらいカフェがあります。暑い日には立ち寄ってアイスコーヒーをよく飲みます(180円くらいです)。
専門店でも置いてある豆は、ほとんどがインドネシア産です(流石です)。日本でおなじみのブラジルやモカなどのコーヒーはほとんどありません。また、ペーパーフィルターで淹れるお店は少数です(ときどき「V60」という表記を見ますが、これは日本製のハリオのドリッパーのことです)。エスプレッソが多く、それより薄いのがアメリカーナです(日本のアメリカンよりかなり濃いです)。カフェでも「tubruk」を選ぶことができるところもあります。
しゃれたお店も多く、カフェ巡りはジャカルタ生活の楽しみの一つです。

帰り道にあるカフェ

<豆を買うなら絶対おすすめ パサールサンタ「Dunia Kopi」!>
コーヒー豆は街中どこでも売っています。しかし何と言ってもおすすめはパサールサンタにある「Dunia Kopi」です。まさに珈琲問屋といった雰囲気で、インドネシア中の豆が揃っています。
同じ種類の豆でも精製方法や焙煎の仕方が異なる豆が並んでいて、本当に選択に迷います。そんなときはお店の人に好みを言うと選んでくれます(それでもアラビカ種から選ぶのが無難です)。精製方法の違う豆を買って、その違いを味わうのも愉しいものです。また、店の奥では無料のコーヒーを飲ませてくれます。
値段は激安、100gで大体150円から300円程度。あのコピルアクも100g500円程度です。最近私は西ジャワの豆が気に入ってよく買っています。

パサールサンタにあるコーヒー市場

【一口メモ】精製方法の違い NaturalとWashed
精製方法によって味や香りが驚くほど変わります。大きく分けると「natural」と「washed」で、それ以外はその中間になります(最近日本でも話題の「アナエロビック(嫌気性発酵)」などもあります)。一口で言うなら、発酵度合の違いです。
Natural:精製過程で発酵が進み、芳醇な香りが特徴。
Washed:スッキリとした透明感のある味わいで、豆本来の味・香りを楽しめる。

奥にある無料のカフェ

ということでインドネシアのコーヒーについて紹介しました。本当にインドネシアのコーヒーは多彩です。できることなら、日本からペーパーフィルターとドリッパー、もし可能ならミルも持ってくるといいかもしれません(電動のミルは電圧が違うので注意!)。そして帰国するときのお土産はもちろんコーヒー豆と決めています。

Writer
インドネシア ジャカルタ
長野 修さん

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