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夢は大きく志は高く

派遣期間:2021年12月~2022年3月

昨年の12月暮れ、私からの質問に対しての返信。
「学校にはその生徒が27名いて、家の近所には別校の生徒ですが、2名います」
「Masjid Jami’At Taqwa(モスクの名前)の近所には、その児童が4人います」
これは、私の派遣先校で日本語教師をしているHikmat先生と、派遣期間中にモスクで実施していた折り紙教室を通じて知り合ったWieおじさんからもらった回答。何の数かというと、様々な理由により勉強道具を買えない人の数。私は、彼らの力になりたい、派遣先校や地域に恩返しがしたいと考えた。

現在私が住む町にはフードバンクセンターがあり、賞味期限間近の食品や食糧支援品などが定期的に集められている。また、それとは別のセンターには、使われなくなった文房具も同様に集められている。私はとある企業や団体に、自身のNP(日本語パートナーズ)活動などを知ってもらった上で、生徒や児童33名を支援してあげたい思いを伝えた。すると、文房具の提供やインドネシアまでの送料の支援を二つ返事で了承いただけた。

センターに集積され眠っていた文房具の中から、宝物を探すかのような気持ちで、大学ノートや3色ボールペン、筆箱などを集めるも、ふと考えることがあった。この支援は私の自己満足なのではないか、支援金を海外送金し、彼らが必要とする物品を直接購入してもらう方が喜ばれるのではないか。自問自答した結果、私は日本から文房具を送ることを選択したが、今でもふと考えることがある。

センター内で文房具を選ぶ僕

教育とは平等であり、学校だけではなく、家庭や社会、ありとあらゆる場所で学ぶことができ、そこで得た知識や経験は、必ず自身の将来の糧となると私は信じている。大勢の協力者を得て送ることができた支援文房具が33名に手渡され、それらが彼らの生活の一部となり、そして将来に少しでも役立つことを切に願う。

児童から届いたお礼のメール

~和訳~
はしもとたかしさん、文房具送ってくれてありがとう。
すごく嬉しいです。頑張って勉強します。
本当に本当にありがとう。

「夢は大きく志は高く」私の夢はインドネシアと日本との架け橋になること。彼らからのお返しは満面の笑みだった。ありがとう、しっかりと僕の心に届いたよ!

児童から届いた写真
Writer
インドネシア バンテン州
橋本 教史さん

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