台湾斗六高級中学派遣中の佐々木です。
今回は、台湾の高校で行われる「園遊会」(学校祭)の活動を紹介します。
日本語パートナーズ(NP)として、日本語の授業のお手伝いをするのは当然のこと、授業を選択していない生徒にも日本のことを知ってもらうため、1学期の12月に実施した「日本文化紹介ウィーク」に続き、2学期の4月に学校行事で最大のイベントの一つである「園遊会」で日本ブースを出すことにしました(台湾の高校は1学期が8月~翌年1月、2学期が2月~7月であることが多いです)。
当日のタイムスケジュール。午前はインスタグラムを使って拡散に協力してくれた人、
午後は日本語を一言話してくれた人が1回くじを引けるようにしました
こちらの学校祭が日本のそれと違うところは、基本的に屋外での実施という点です。学校のグラウンドをほぼ1周するようなかたちでテントが張られ、そこで1年生と2年生のクラスが各自出店して「これが高校生?」というレベルの高い料理や飲料を提供しています。そしてグラウンドには「司令台」というステージがあって、バンド演奏、ダンスなどのパフォーマンスが途切れなく繰り広げられています。雰囲気は日本の夏祭りのようです。
しかして私が何をしたかというと、こちらの先生のたっての希望で、生徒が見たことのない日本の福引「ガラポン」、そして恒例の浴衣のほか、忍者、同心、巫女、祭半纏などの「日式コスプレ」体験、けん玉の技「大皿」を成功させる「けん玉チャレンジ」を用意しました。日本式の福引のガラポンですから、当たる景品も日本のものを用意したいと思い、友人に頼んで台湾では手に入りにくい日本のものを用意しました。
ガラポンを設置しました。「あたり」の時には大きな鐘を鳴らします
福引は行列ができるほどの盛況!
おかげさまでいずれのイベントも盛況で、特に人気だったのが日式コスプレ体験でした。前日から「忍者の衣装が着たい!」と予約が入るものもあったほどです。当日は多めに用意した衣装も予想外にもあっという間になくなり、せっかく来てもらったのにお断りしなければならないということもありました。
「日式コスプレ」も人気のあるプログラムでした!1年生の仲良しグループで記念写真
これだけの大成功に終えることができたのは、私の活動に理解を示してくれた斗六高校、手伝いにきてくれた近隣地区のNP、そしてこれを機会に「斗六に遊びに来て!」と誘った(ついでにすこし手伝ってもらった)NPの協力があってのものでした。園遊会で初めての日本ブースでのイベントを成功に導けたうれしさに加え、同期のNPや周りの人たちが支えてくれるありがたさを感じることができた活動になりました。