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父の日にお手伝い券を贈ろう!!

こんにちは。マレーシア・サバに派遣中の鎌田慶子です。
日本と同様に、マレーシアにも父の日があります。6月に派遣先の中学校で日本の父の日の文化体験をしました。

1時間の授業でしたが、内容は盛りだくさん!
1. 日本の父の日紹介
2. お父さんへのメッセージ作り (もちろん日本語で)
3. シャツとネクタイの折り紙作り
4. お手伝い券作り
の4つをしました。

今回、私がどうしても紹介し、生徒たちに体験してほしかったのが、日本のお手伝い券です。その理由の一つが、マレーシアにお手伝い券がないからです。日本だとメジャーなプレゼントなので、とても意外でした。

二つ目の理由が、お父さんとコミュニケーションをとってほしかったからです。思春期には、お父さんとどう接したらわからなくなる時があったりするので、その手助けをできたらいいなというねらいがあります。母語だと照れてしまうようなメッセージも日本語だからこそ伝えられるかも……と考えました。

三つ目が、家の手伝いをすることで、親への日本語の授業の評価を上げたいというものです。生徒たちは親の理解があってこそ、日本語を勉強できています。私が派遣されている学校では、日本語は必修科目ではなく選択科目です。日本語の授業のために生徒は通常より早く登校したり、遅くまで残っていたりする必要があるのですが、その送迎をするのは親たちです。また、親の中には、子どもに日本語よりも、もっと実利的な教科(会計など)を選択してほしいと考える方もいます。生徒が継続して日本語を学習できるよう、印象をUPしたいという思いがありました。

さて迎えた文化体験の日!どの学年の生徒もとても楽しんで、かつ真剣にアクティビティに取り組んでくれました。
低学年の生徒の中には、折り紙のシャツとネクタイの色合わせを真剣に考えている方もいて、とても微笑ましかったです。高学年の生徒は、メッセージ作成に一生懸命。自分の気持ちを伝えるべく、試行錯誤していました。私が示した例文以外の言葉もたくさん使ってくれたのが、とても嬉しかったです。

作成した折り紙を持ってパチリ。1年生(日本では中学1年生)です

真剣に折り紙を作る5年生(日本では高校2年生)。高学年の生徒に対しては、作る折り紙も難しくしました

この文化体験を通じて思ったことは、リアリティの大切さです!大切な人に渡すものだからこそ、折り紙作りも文章作りも本気で取り組んでくれたように思うからです。これからも、リアリティを大切に、日本のことを紹介したいです。

ミニプロジェクトとして、父の日のコラージュを作ってもらいました
この男子生徒は、お父さんが単身赴任中です。会えない寂しさを手紙に込めてくれました

こちらも生徒が作ったコラージュです。こちらの女子生徒は、お父さんの肩たたきをしています
お父さんは、絶対嬉しかったはずです!
Writer
マレーシア サバ
鎌田 慶子さん

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