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書道で一番書きたいものは?!

こんにちは!ボルネオ島にあるリゾート、コタキナバルの中学校に派遣されている鎌田です。

先日、派遣先校で書道の体験をしました。いつもの日本語室とは異なり、広くてすずしい図書室での開催です。ほとんどの生徒にとって、書道を見たことはあっても、実際に体験するのは初めて。まずは私の説明でスタートしましたが、みんなやるのが待ちきれなさそうに話を聞いていました。

私の説明を真剣に聞く生徒たち。まずは縦線と横線を練習しました

この体験で面白かったことが二つあります。

一つ目は、生徒の性格がわかる機会だったことです。ここ、コタキナバルで半紙はとても貴重です。どこを探しても売っておらず、クアラルンプールで研修があった際、日本の二倍の値段で調達しました。そのため、半紙は一人二枚までと制限を設け、まずはコピー用紙の裏紙で練習をしてもらいました。頃合いを見て、本番用として半紙を配ったところ……すぐ半紙に書き出す子、何回も何回も裏紙で練習してからようやく半紙に書き始める子と、違いがありました。書道からも性格の違いがわかるんだなぁと面白く感じました。ちなみに、慎重派な生徒が多く、大量に用意した裏紙も足りなくなってしまうほどでした。

名前の練習をする生徒たち。裏紙なので、紙がカラフルです。以前に日本語名をあげたので、本当の名前と日本語名の二つを見本として渡しました

二つ目の面白かったことが、名前の持つ力です!今回、おまけのプレゼントとして、全生徒に名前の見本を配りました。(見本というほど上手ではないですが) 私が授業の合間を利用して書いたものです。書道では、お題の字の左横に名前を添えるので、それ用にと思って作りました。しかし、それぞれの生徒に名前を配ったとたん、生徒たちが一斉に自分の名前を紙の真ん中に書き出しました。何も指示をしていないのに……本当は教科書に載っている漢字を提出してもらう予定でしたが、急遽変更!紙一枚丸ごと使って、自分の名前を書いてもらうことにしました。そうだよね、いつ使うかわからない漢字より、自分の名前の方が断然書きたいよね……としみじみ感じました。

どの生徒もとっても楽しんでくれました

書道は、時間配分を考えたり、テーマを考えたりなど、事前の準備が多く大変でした。けれど、伸び伸びとかつ真剣に書道を楽しんでいる生徒たちを見て、やって良かったなという気持ちになりました!

見本として準備した生徒の名前です

生徒の書いた作品は日本語室に飾っています。掲示スペースがあまりなかったので、日めくり形式にしました。ちなみに、名前以外のお題は「好きなものや、好きな言葉」だったのですが、「おかね」や「ごはん」と書く生徒が多かったです
Writer
マレーシア サバ
鎌田 慶子さん

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