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〜お菓子作り体験〜①カウ・トム・マットとカウ・トム・パット

こんにちは。タイのノーンブアランプー県ナークラーン郡に派遣されている浅見です。

タイの祝日は、宗教や農耕儀式などに由来するものが多いです。8月1日のワン・アサラハブーチャー(三宝節)と2日のワン・カウパンサー(入安吾)も仏教上の重要な行事を行う祝日です。
私は、地元の文化風習をたっぷり体験させていただきました。

最初に体験したお菓子作りは、「カウ・トム・マット」と「カウ・トム・パット」です。

この二種類は、基本的には餅米と黒豆・バナナ・ココナツミルクなどをバナナの葉で包んで熱を加えたものですが、作り方によっては、名前がカウ・トム・マットとなったり、カウ・トム・パットとなったりするそうです。市場でもよく見かける1個5バーツほどの安いお菓子で、1個で舌もお腹もしっかり満たされる超コスパ(費用対効果)の高いお菓子です。

最初に教えてもらったのは、カウ・トム・マット。まず、一晩水につけておいた餅米と黒豆の水を切って、バイトーン(バナナの葉)の上に敷き、バナナのスライスを一切れ乗せて包みます。包み方はそれほど難しくないのですが、私は力の入れ方が下手だったせいか、葉が裂けてしまい何枚もだめにしてしまいました。

次に、竹を薄く細く裂いたものを紐代わりにして、二包ずつを背中合わせにして結びます。これを七輪でゆっくり4、5時間茹でて、餅米と黒豆が柔らかくなったら出来上がりです。このレシピは、バナナの自然な甘みだけを生かしたヘルシーな仕上がりです。

カウ・トム・マットを茹でている間に、二つ目のカウ・トム・パットに取り掛かりました。こちらは、中に包む餅米をあらかじめ蒸しておきます。ココナツミルクを焦がさないように火にかけて、油分が分離してきたら同量以上の砂糖と塩一つまみを加え、蒸した餅米を合わせてよく混ぜながら加熱し続けます。水分がほぼ無くなったら火を止めます。少し冷ました後、バナナの葉の上に乗せ、バナナスライスを一切れ加えて同様に包みます。包んだものを蒸し器で1時間ほど蒸して出来上がり。こちらはしっかり砂糖とココナツミルクで甘味をつけた、どっしりとしたお菓子です。疲れて小腹が空いたときに、ストレートコーヒーと一緒にいただくと最高です。

カウ・トム・マット:材料をバナナの葉に包んで、竹の紐で結びます
Writer
タイ ノーンブアランプー県
浅見 能美さん

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