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観光では知りえなかった町・人・もの・こと

大家好!(みなさん、こんにちは!)
台湾唯一の内陸県、南投の水里商工高校に派遣されている吉田明子です。
当地へ来て1か月半が経ち、朝夕が涼しくなったり、日暮れが早くなったりと、短期間の旅行では感じないことをふと思う時、「台湾に住んでいるんだ」と実感します。

私の派遣先校は、日本語応用学科のある貴重な国立高校。住居のある南投市からスクールバスで45分の自然豊かな場所にあります。鉄道もなく、決して交通の便の良いところではないので多くの生徒が寮住まいです。

専用デスクのある日本語応用科事務所から見える景色

自然環境もさることながら、日本語を学ぶ環境はおそらく台湾一ではないかと思うほど充実しています。
在校生たちは太鼓の演奏の他、近隣の中学生を招いて学校紹介をする時には抹茶を点てたり、浴衣を着せてあげたりと、どれもかなりの熟練度で、私は補佐役に徹しました。
選択授業?では登山もあり、古道歩きから順に難度を上げていき、最終的には富士山よりも高い台湾の最高峰、玉山(3,952m)を目指すそうです。他にも観光地として有名な日月潭という湖が県内にあるので、漕艇部も活躍しています。

日本語応用学科の生徒全員で開いてくれた歓迎会

近隣中学生の参観日

南投はまた、お茶の産地としても有名です。路線バスに乗って見に行った世界茶業博覧会では、売られている湯呑やコップ、または持参の器を持ち、200店以上が出店しているテント内を歩けば、どんどん自慢のお茶を注いでくれます。もちろんセールストーク付きで、ゼロの数が多くない?と思う高級な茶葉もありました。

世界茶業博覧会

日本語パートナーズとしてここに来なかったら、一生知らなかったであろう町、学校、イベントなどの全てが、今まで何度か観光で見てきた台湾の思い出にプラスされていきます。派遣期間が終わってもまた帰ってきて会いたくなる人々、生徒たちとの出逢いに感謝して毎日を大切に過ごしたいと思います。

Writer
台湾 南投
吉田 明子さん

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