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日本語パートナーズ短期派遣-インド短期(1期)活動報告-

日本語パートナーズ短期派遣事業は、派遣先ごとに異なるニーズに対応するため、地域・対象者等を限定したうえで募集を行っており、派遣先とつながりのある団体等の協力を得て実施しています。

今回のインド短期(1期)では、東京外国語大学の協力を得て、学生7名1グループを派遣し、デリー首都圏の中等教育機関3校で日本語を学ぶ生徒たち等との交流を深めました。

日本語パートナーズインド短期(1期)
小川巧、京極美佳、工藤己都、佐藤結香、中山秀平、吉田武琉、和田美潤

みなさん、ナマステ!(ヒンディー語で「こんにちは」)
私たちは、2023年9月15日から24日までの10日間、デリー首都圏にある中等教育機関Delhi Public School, Greater Noida校、Amity International School, Vasundhara-6校、Delhi Public School, Dwarka校の計3校および国際交流基金ニューデリー日本文化センターを訪問し、日本文化紹介を行いました。

各受入校での活動の様子・内容

私たちは各学校の人数と要望に合わせていくつかのプログラムを考えました。プログラムに参加した生徒は8年生~10年生、日本でいうと中学3年生~高校生にあたります。
1校目と2校目の学校は生徒数が多かったため、着物の着付けと盆踊り、アフレコ、日本の昔遊びの3つの活動を同時進行で行い、3校目の学校は人数が少なかったのでうちわ作り、書道体験、空手・剣道体験を行いました。
着物の着付けは普段体験できないということもあり、みんなすごく楽しそうでした。着物を着ながら盆踊りをノリノリで踊っている子を見た時、こちらにも楽しんでいるのが 伝わってきて嬉しかったです。
また国際交流基金ニューデリー日本文化センターでは大学生や社会人の方に向けての活動も行いました。ここでは対象者の年齢層が他の学校より高めということもあり、フリートークの時間を多く設けてより実践的なプログラムを行いました。

活動で工夫をしたこと、苦労したこと

工夫したことはただ見るだけではなく、実際に動いて体験できるようなプログラムを多くしたことです。剣道体験では実際に竹刀を持っていくことはできないので、新聞紙で竹刀を作り、それを使って技や腕の振り方を体験しました。

自作の浴衣で射的を楽しむ生徒 © Delhi Public School, Greater Noida

苦労したことは時間管理です。訪問した3校のうち2校では、活動前に学校側からの歓迎プログラムがあったのですが、それが長引いてしまい実際に予定されていた時間より30分ほど活動時間が短くなりました。プログラムは活動時間が短くなることも想定して作っていましたが、初めて学校訪問をした際はまだ一度も活動したことが無かったので、それも相まって大変に感じました。また直前になって参加者が増えることもあり、活動中はその場その場での対応力が試されました。

ウェルカムセレモニーの準備

印象に残ったこと、気付きがあったこと

印象に残っていることは、歓迎のダンスを見せてもらった時に私たちも伝統的な衣装を着せてもらい、最終的には生徒たちと一緒になって全員で踊ったことです。本当にその場にいた全員が踊り出していて、皆がその瞬間を全力で楽しんでいる姿に、こちらも思わず踊り出してしまう不思議な魅力がありました。

みんなでダンス!

また、訪問先の生徒と話している時に、「家ではヒンディー語、授業では英語を使ってるよ」と言っていて、多言語社会であるインドと日本の違いを実感しました。私たちが生徒と話すときは英語またはヒンディー語を使っていましたが、彼らの方から日本語を使って話しかけてくれることもあり嬉しかったです。

この活動を今後どのように活かしていきたいか

今回の活動を通じて、海外で日本語を教えるということは日本という国を知ってもらうためにも重要なことだと感じました。活動を通じて日本に興味を持つ人が増えれば、それは両国の関係を良くすることに繋がるかもしれません。今後もそういった機会があれば積極的に参加していきたいです。

また、日本ではまだまだインドという国についてよく知らない人が大半だと思います。しかし、世界一の人口を抱え、急成長を遂げるインドは日本にとってとても重要な存在です。今回の活動を活かして、日本の方に対しても多様な言語や宗教を持つインドの魅力について発信していこうと思いました。

インドの醍醐味、面白さ等

インドの醍醐味として私たちが勧めたいものは、緑と黄色が特徴的な三輪タクシー・リクシャーです。私たちが行ったデリーでは見ない日はないと言っていいほど、どこに行ってもリクシャーが走っていました。リクシャーにはドアがついていない為、風を感じながら街並みを見ることができます。インドの匂いやあちこちから鳴るクラクションの中、目的地まで行くのはとてもワクワクしました。しかし、ドアが無いので外から声をかけられることもあります。子どもが花を持って来た時や、フロントガラスにひびの入ったリクシャーがすごいスピードで走り始めた時は少しドキドキしました。

タンドリーチキンとハンバーガー

もちろん、インド料理も醍醐味の一つです。香辛料の効いたカレーから日本ではあまり見かけることのない甘いシロップにつけられたチーズのお菓子まで、美味しい食べ物が沢山ありました。学校などの施設を訪問した際は必ずチャイをもらっていたのですが、場所によって味が違って面白かったです。インドに行った際はぜひ本場のインド料理を試してみてください。

Writer
インド デリー
日本語パートナーズインド短期(1期)さん

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