サワディーカー!タイのバンコクに派遣されていた安達智子です。
運動会も終わり、12月はお別れの月です。生徒たちはInternational Day(クリスマス)の準備に大忙しです。派遣先の学校は、常に想像力を働かせて楽しめる活動を生徒に与えている印象でした(イベントの間、授業は進みません……)。
日本語専攻のM5(日本の高校2年生)とM4(日本の高校1年生)の生徒のテーマは「ディズニー」!!『アラジン』の仮装パレードと『リトル・マーメイド』をイメージしたダンスを披露しました。先生方もそれぞれ趣向を凝らしたコスプレで参戦です!私も職員室の仲良し4人でドナルドダックに扮しました。
International Day
そして、とうとう派遣先の学校での活動最終日です。最後の授業をどうするか悩みましたが、何も特別なことはせず、いつも通りに過ごして、最後に準備したメッセージカードを生徒たちに渡して終了しよう、と決めました。しかし生徒たちはいつ準備したのか、それぞれがそれぞれらしいことを最後の授業中にしてくれました。
M6(高校3年生)の生徒は、この7か月間の日記をプレゼントしてくれました。なんと私の着任2週間後から全員でノートを順番に回して書いていたそうです。タイ語、日本語、英語で、長い文の日もあれば短い日もあり、イラストだけの日もあります。学校のある平日はほぼ毎日で、たまに土曜や日曜も書いてくれていました。
本当は自分たちが卒業する3月に、私に渡すつもりで準備していたそうです。ノートは2冊にも及んでいました。
M6の生徒はコロナ禍で学校生活の半分以上をオンラインで過ごしました。感情を表すのが苦手でどこか冷めた風にも見える子たちの熱い想いに涙が止まりませんでした。
驚きと感動のM6のノート
M5の生徒はいつ撮っていたのか、これまでの授業や活動の写真で動画を作ってくれ、スマホのライトを灯しながら全員で、3年E組『旅立ちのうた』を日本語で歌ってくれました。
M4の生徒は……私がいなくなることを全く考えていなかったようで、CP先生(現地の日本語の先生)に「今週で最後」と言われて慌てたそうです。いかにもM4の生徒らしいエピソード。M4の生徒も動画を作ってくれ、そして私を囲んで全員で校歌を大合唱。最後は目に涙をいっぱいためた生徒たちからハグのプレゼントもありました。M4の生徒はCP先生が担任だったこともあり、関わりの深い生徒たちです。M4の生徒の活動にはできるだけ参加し、CP先生の代理でホームルームを担当することもありました。何でも楽しくする生徒たちです。
いつも通りに過ごしてお別れしようと決めていたのに、生徒たちが一生忘れられないことを最後の授業にしてくれました。そこで気づきました。日本語パートナーズとしての活動は終了しましたが、生徒たちとの関係も終了させることはないのだと。タイを離れても日本からでも、世界中のどこからでもこの子たちを見つめることはできるのだと。
みんなー!!覚悟しておいてねー!