Xin chào mòi người!(みなさん、こんにちは!)
ベトナムの熱海こと、ブンタウに派遣されていた鈴木那菜です。
ブンタウは山もあり海もあり、自然に囲まれた場所で、住んでいる人々もとても親切、笑顔で話すと笑顔で返してくれる素敵な街です。
今回は、私が派遣先校で行った文化紹介の1つ、華道を紹介させていただきます。
華道と聞くと難しい印象がありますが、簡単なルールを守ることで華道のイメージができ、また現地の物だけで出来る再現性もあり、文化紹介にとてもおすすめです。
華道を授業で紹介するきっかけをくれたのが、私のCP先生(現地の日本語の先生)の言葉でした。以前から華道に興味を持っていたCP先生は、ベトナムではフラワーアレンジがあるけれど、生徒たちが日本の華道文化を学ぶことができたら、新しい刺激を受ける機会になると考えていたそうです。その話を聞き、私が日本で習っていた華道を紹介することが決まりました。
授業は1コマ45分。今回は1回目の授業で華道の説明やルールを〇×クイズで紹介し、グループでイメージ図を描いてもらいました。2週間後、2回目の授業ではイメージを元に、生徒自身に花と器を持ってきてもらい、実際に華道を体験するという流れです。
体験が始まると、生徒が熱心に長さや角度を測る真剣な表情、花の生け方を相談しながら試行錯誤する姿、完成すると先生!と元気に呼んでくれた満足感にあふれた笑顔、本当にいろいろな表情を見ることができました。私が習っていた草月流の華道は、花を使わずに野菜を使うこともあり、器も様々、自由な生け方が特徴です。説明を聞いた生徒は、ベトナムの果物(ザクロ)を中心に置いたり、ココナッツの殻やベトナムの笠「ノンラー」を器に使ったりと、ベトナムと日本華道がコラボレーションした個性豊かな作品が生まれました。
今回の華道体験を通して、生徒の想像力や色彩感覚、その才能に本当に感動しました。ベトナムでは、生徒たちが花に触れる機会は、女性の日(10月20日)や先生の日(11月20日)などたくさんあります。その時に華道ができた自信を思い出してくれたら嬉しいです。