みなさん、こんにちは! 12月まで台湾の花蓮に派遣されていた青木玲奈です。
パートナーズの声への投稿、ラストとなる今回は約3か月の花蓮高校での授業の様子をお伝えしたいと思います。
花蓮高校では、今学期は体育科の3年生(日本でいう高校3年生)7名を対象に週に1回の日本語の授業がありました。これは必修だったので、彼らは、日本語が大好き!というわけではなかったのですが、頑張って勉強してくれました。まだ、ひらがなを勉強したばかりだったので、ひらがなを使ってビンゴをしたり、かるたをしたりしました。日本語の先生の淺野(郭)先生は、夜にご自身のカフェでバリスタをされていることもあり、教室にコーヒーメーカーを持参して、休憩時間においしいコーヒーをふるまってくれました。7名の生徒は来年高校を卒業しますが、ぜひ、スポーツを続けてもらい、日本で試合があるときには応援しに行きたいと思います。
日本語の先生と体育科3年生
日本語コーナー最後の活動
必修はこの7名だけでしたが、花蓮高校には、「日本語を勉強したい!」「日本文化について知りたい!」という生徒がもっといたようで、日本語コーナーという自由参加の活動を週に3回行いました。
そこでは、覚えた日本語とおもちゃのお金を使って買い物のスキットをしたり、上下左右を覚えたあとに福笑いで遊んでみたりと、楽しみながら日本語を覚えられるよう努めました。また、このクラスでは、たくさんの日本文化紹介もおこないました。おにぎり作り、たこ焼き作り、折り紙、茶道、浴衣体験、ソーラン節などなど……。特筆すべきは日本の音楽についての授業の際、流行の曲をみんなで一緒に歌い、また私が日本から持参した三味線で長唄を弾き歌いしました。すると、このクラスに参加していない生徒がその話を聞きつけたようで、「三味線を購入したから教えてほしい」とお願いが。それからは音楽科用の個人練習室をお借りして三味線のレッスンを行いました。
一緒に三味線を披露
さらに、日本語コーナーは、生徒向けだけでなく先生たち向けにも週に2回行いました。先生たちは旅行で使える日本語を勉強したいとのことで、そのテーマで内容を作りこみました。私自身、旅行が好きなので、私がお勧めしたいニッチな日本旅行先を毎回日本語コーナーの冒頭で紹介しました。いつか、先生たちが日本にまた旅行に来てくれたらよいなと思います。
先生たちと日本語コーナー
また、国際交流クラブというクラブ活動があり、そこにも参加させてもらいました。
岩手の姉妹校とのオンライン交流があったり、花蓮にある東華大学の留学生との交流があったりと、意義深い活動をさせてもらいました。
国際交流クラブでの活動
これらの定期的な活動以外にも、「自分が担任しているクラスで日本の紹介をしてほしい」とか、「自分の地理の授業で、日本の食文化や音楽文化の紹介をしてほしい」などの依頼を受け、特別に活動させていただけたこともとてもありがたかったです。
3か月という短い派遣期間でしたが、多くの日本文化を紹介することができたので、花蓮高校の皆さんには感謝しています。