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ベトナムアート発見!

ベトナムのフエに派遣されていた浜桐陽子です。派遣前は、ベトナムと言えばフォーくらいしか知らなかった私ですが、3か月半の滞在ではベトナムアートをたくさん発見しました。

まずは、ベトナムでよく見かける円錐形のノンラー。Nón(ノン)は笠、Lá(ラー)は葉の意味があります。日よけに最適なだけでなく雨除けとして耐久性もあるノンラーです。じっくり見ると細い竹の骨組みに乾燥させたヤシの葉を細かく縫いつけた、すぐれた手工芸品です。特にフエで作られるノンラーは、透かし模様や、刺繍、蓮の葉を貼りつけたもの、絵を描いたものなどがありとても美しく、私は3つも日本に持って帰ってしまいました。

細かい手作業が多く、1日で仕上がるのは2個くらいらしい

フエは古都ならではの伝統工芸品も多いですが、私を魅了したのは伝統を超えて進化したとも言われるTrúc chỉ(チュックチー)です。チュックチーは、竹やバナナの葉などの繊維を漉して作る、独特な透け感のある紙を使ったアートです。日本の和紙と少し似通ったところがあるなと思いました。作品をひとつ買って帰りたかった……。

後ろからライトをあてると光で細かい絵が浮き上がります

私の派遣先校では、女子生徒は月・水・金曜日に白いアオザイ(ベトナムの民族衣装)を着て登校します。先生は曜日にかかわらずアオザイを着る方が多く、伝統衣装が日常にある、とても素晴らしい文化です。清楚で大変美しいアオザイ姿は、絵画の題材としてもアートギャラリーでよく見かけます。アオザイの生地も豊富で、蓮などのモチーフを生地に描く職人もいるようです。私もアオザイが大好きになって4着も作ってしまいました。

ベトナム派遣の日本語パートナーズはみんな、アオザイが大好き!帰国直前のハノイにて

最後にもうひとつ、私がベトナムの素晴らしいアートだと思っているのは、生徒たちの美しい文字です。その美しさの秘密は、ベトナムのノートにあるのです。日本のノートは横罫が一般的ですが、ベトナムのノートは約2㎜の方眼で、小さい頃からその細かいマス目にあわせて文字をきれいに書くことを練習するようです。しかも、なめらかにきれいに書けるように万年筆のようなペンを使って。私は授業の机間巡視で、生徒がノートに書いた美しい文字を見るのが大好きでした。私もきれいな字が書けるようになりたくて、ベトナムノートを数冊持って帰ってきました!

細かいマス目に合わせて粒のそろった字を書くには最適のベトナムノート

壁新聞に生徒が美しい字で書いた記事
Writer
ベトナム フエ
浜桐 陽子さん

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