こんにちは!マレーシアのアロースターに派遣中の安ケ平菜都子です。
Kolej Sultan Abudl Hamidという中等教育の男子校(マハティール元首相の出身校!)で活動しています。アロースターに着任してから10日ほど経ちました。今回は学校での最初の1週間についてお伝えしたいと思います。
この学校では1~3年生まで各学年2クラスの生徒が日本語を勉強しています。最初の1週間、各クラスの初授業ではまず自己紹介をしました。最初は私の日本語での自己紹介。習ってない日本語でも「食べ物」「おいしい」「好き」などなんとなく分かるのでしょう、「マレーシアは食べ物がおいしくて、人もみな親切で、マレーシアが大好き」というのは伝わったようで、生徒たちは笑顔で拍手してくれました。次は生徒たちの番。彼らは日本語を勉強していても、実際ネイティブの日本人と話すのは初めて。自分の覚えた日本語が伝わるかどうか不安なのでしょう、さっきまでの笑顔はどこへやら、緊張した表情になります。CP先生(現地の日本語の先生)の話では、この自己紹介を何度も練習したとのことで、みんな一生懸命話してくれました。流暢に話せる生徒もいれば、時々間違えながら話す生徒もいます。私は彼らの姿を見て愛おしさでいっぱいになりました。自己紹介は教科書の文面と同じですが、彼ら一人ひとりにとって初めて日本人に自分の日本語を伝える瞬間なのです。聞いている私は絶対に気が抜けません。それぞれのこの瞬間を大事にしようという心持ちで向き合いました。
3年生の授業
日本語の授業は日本語室で行っています。日本語を選択している生徒は、空き時間は日本語室で過ごすことができます。「なつこ先生は何のアニメが好きですか?」など話しかけてくれたり、ひらがなを覚える自習をしたり、私が7か月後に日本に帰ることを知るとしょんぼりした表情になったり、とにかく生徒たちは素直でかわいい!! 帰国時のことを考えると早くも悲しい気持ちにさせてくれる、そんな素敵な生徒たちですが、CP先生の悩みは生徒の日本語へのモチベーションが落ちてきていること。
空き時間ひらがなを勉強する生徒たち
今、学校はHari Raya Puasa(ラマダン明けの祭)の連休です。CP先生と相談して、私は連休中にひらがな文字カードと記録表を作りました。50音順に文字カードを並べるアクテビティのタイムを計り、生徒たちが自分の記録が短くなっていくことでモチベーションを上げる作戦です。さてうまくいくでしょうか……?
ひらがなカード自分の文字の癖に注意して3セット作成
まだ活動は始まったばかり。これからいっぱい考えて悩むことでしょう。でも一番は自分自身が楽しむこと!これからの7か月、いつも笑顔で生徒に接して、日本や日本語に興味を持ってもらえるような活動ができればいいなと思っています。