日本語パートナーズ短期派遣事業は、派遣先ごとに異なるニーズに対応するため、地域・対象者等を限定したうえで募集を行っております。
今回のインド短期(2024年度)では、過去に日本語パートナーズ(以下、NP)として派遣された経験を持つ方々の中から選考を行い、6名1グループとして派遣し、デリー近郊の中等教育機関等で、日本語を学ぶ生徒等との交流を深めました。
日本語パートナーズインド短期(2024年度)
飯島葉月、入倉七彩、佐野太星、中嶋夕貴、中道敦子、渡邉里奈
皆さん、こんにちは!ナマステ!私たちは日本から来ました!ハムローク ジャパン セ アエヘン!(現地でも行なった日本語とヒンディー語での挨拶)
私たちインド短期(2024年度)は、6名ワンチームとなり、日本からインドのデリー近郊の地へ派遣されました。メンバーの中でインド渡航経験者は1名、ヒンディー語やタミル語といった現地語を話せる者もいなかったので、インドについては常に模索しながらの活動でした。しかし、英語が得意・国際経験が豊富・インドに興味関心があるといったメンバーが集まっており、かつ全員がNP経験者でもあったので、それぞれの得意分野や過去の経験を活かしつつ、現地でもさまざまな方のご協力を得ながら、充実した活動を行うことができました。
お馴染みのサリー等(左)と、ハリヤナ州ならではの伝統衣装ダアマン等(右)で記念撮影
派遣先校での活動の様子・内容
私たちは9日間を通して、デリー近郊の中等教育機関計4校(Delhi Public School Panipat City、Wisdom World School、Arwachin International School、Bluebells School International)および国際交流基金(以下、JF)ニューデリー日本文化センターを訪問し、日本文化紹介を行いました。活動テーマとしては「日本のお祭り」「日本文化ワークショップ」「日本の学校生活」「日本の“静”と“動”」等を掲げ、それぞれの学校で以下の活動を実施しました。
おめん作り、つまみ細工、おさかな釣り、書道、浴衣体験、借り物競走、ラジオ体操、盆踊り、けん玉、だるま落とし、玉入れ、漫画フォトブース
どの学校でも生徒たちは積極的に活動に参加し、目を輝かせながら楽しんでくれていました。また、先生方も、生徒と同じかそれ以上に活動を楽しみながら、たくさん協力をしてくださいました。
活動で工夫をしたこと、苦労したこと
工夫をしたことは、各活動を単体で行なうのではなく、テーマに沿って組み合わせ、「日本文化や日本語に複合的に触れられる」ようにしたことです。また、「この日のことをより長く・より形に残る思い出として・持ち帰ることができる」、そんな活動を入れることも工夫しました。
また、冒頭にご紹介したヒンディー語を交えた挨拶も、日本語を第2・第3外国語として学んでいる生徒たちと私たちが、同じ目線に立つための工夫の一環でした。
各テーマに沿って日本文化・日本語を複合的に触れられる活動を実施
折り紙をつまみ細工に、半紙をうちわに、よくある活動も一工夫
苦労したこととしては、活動中、大人数の生徒の溢れんばかりの熱意や意欲に対し、NP6名の人員では対応しきれない場面があったことです。しかし、JFの職員や先生をはじめとした関係者の方々のご協力もあり、無事に乗り越えることができました。
JFの職員、先生方のご協力もあり、無事に乗り切れ大感謝!
印象に残ったこと、気付きがあったこと
夕食はもちろんインド料理!この時期は大気汚染の影響でマスクは必要不可欠
インド初渡航のメンバーも多く、当初は「インドが怖い」といったイメージを抱いていたメンバーもいましたが、あちこちで熱烈な歓迎を受け(派遣先校だけでなく、休息日に訪れた先々でインドの方々が私たちと写真を撮るために列をなすシーンもある等、まるでスターに……笑)、今回の活動を通して皆がインドを好きになって帰ってくることができました。
また、在インド日本国大使館表敬訪問時、小野大使からいただいた「君がインドを好きになれば、インドも君を好きになる」というお言葉もとても印象に残っており、これからもこのマインドを持って、何事にも前向きに取り組んでいきたいです。
この活動を今後どのように活かしていきたいか
メンバーそれぞれが異なる背景やキャリアを持ちながらも、共通して日本とインドを繋ぎ、双方の魅力を発信し続けたいという想いを抱いており、この活動を通じて得た経験を、地域社会や次世代に還元していきたいと考えています。
改めて、貴重な経験をさせていただいた関係各所の皆様、そしてこちらの記事を最後まで読んでくださった皆様も!本当にありがとうございました!ダンニャワード!