具体的な授業への関わり方は?
大家さん:派遣先校や現地の先生の方針にもよるかと思いますが、基本的には学校で用意されているカリキュラムと日本語の教材があるので、それに沿って授業を進めていきます。たまに現地の先生から、今日はこういうことを教えてくださいとか、こういう日本文化について話してくださいとか、自由にやってくださいと言われることもありましたね。現地の先生がいなくて、私だけで授業を担当することがあり、やはり柔軟性が必要だと思いました(笑)。
木下さん:私は今のところ、ひとりで授業を担当したことはありません。現地の先生が主に授業を進め、ここを読んでくださいとか、これを書いてくださいなどの指示があるので、それに従って対応します。国や学校によって多少の違いはあるのでしょうね。
現地での生活や活動で難しいと感じたことは?
大家さん:マレーシアはおおらかな方が多く、計画通りに進まないことや時間通りに始まらないこと(終わらないこと)が日常茶飯事なので、スケジュール通りに進まないことに対応していくのが最初の頃は難しかったです。
木下さん:私は日本語を教える難しさでしょうか。学生から質問を受けても、その場でうまく説明できない時があるので、インターネットで調べて自分で理解してから学生に説明しています。日本語の母語話者なのにうまく説明できないなんて…と思うこともありますが、私も学生と同時に日本語を学び直しています。
現地のインターネット環境は?
菅原さん:私は、普段は職員室のWi-Fiを利用しますが、急に切れたり繋がったりと不安定ですね。派遣先の国や地域によると思いますが、ネット環境は日本と全く同じとは限りません。ただ、海外にいながらスマホやパソコンで日本とすぐに連絡が取れるので、ネットが使えるだけでも感謝しています。
休日の過ごし方は?
柳浦さん:私は週休二日制ですが、休みの日は、現地の先生と出かけることが多いですね。あとはひとりでゆっくりする日もありますが、こちらに来てまだ日が浅いので、いろいろ気を遣っていただいているのかなと思っています。現地の先生たちと一緒に出かけて、買い物したり食事をしたり、今のところ休日も楽しく過ごしています。
「日本人は自分ひとり」という環境なのでしょうか?
大家さん:私が派遣された学校では、日本人は私ひとりでした。でも、同時期に同じマレーシアに派遣された同期がいたので頻繁に連絡を取っていました。授業内容や派遣先校での過ごし方などの情報交換をしたり、お互いの学校を行き来して一緒に授業をやったり。そういう形で連絡を取り合っていました。
菅原さん:私も日本人は自分ひとりでしたが、特に寂しさは感じていません。周りの先生方がたくさん話しかけてくださったり一緒にお茶したりと、誰かと一緒にいる時間がすごく多いので、それほど寂しさを感じたことはないです。私がいるところは日本人が珍しいようで、外出すると一緒に写真を撮ろうと話しかけられることもあります。