タイのストリートで見かけた動物たち
今回は、タイにいる日本語パートナーズが現地でよく見かける動物を紹介します。普段生活している街中で、どんな動物たちに出会っているのでしょうか。
タイ
岩藤かおりさん (派遣先:タイ サラブリー県)
サラブリーは日本の大手乳業メーカーの工場や、鶏肉の大きな加工会社CPFがある酪農がとても盛んな県です。そのせいか(?)、私の家の近くでもいろいろな動物を目にします。 これはケンコーイ駅前の写真です。鶏がいます。ペットなのか、食用なのか、それとも野生なのかは定かではありません。しかし近くの日用品を売るお店にはドッグフード、キャットフード、そして鳥のエサの取り扱いがあります。学校にいる時も、結構頻繁にコケコッコーという鳴き声を耳にします。
ちなみにタイでは鶏の脚も煮ておいしくいただきます。
さらに先日、郊外を自転車で探検していたところ、こんな看板が……。そして実際に出くわしました。
中村紀子さん (派遣先:タイ ウドンタニ県)
私の住んでいるウドンタニ……というよりもタイのバンコク以外の地域には、たくさんの野良犬がいます。タイ郊外に住んでいる人は、一度や二度は追いかけられています。私がアシスタントをしている日本語の先生も、突然目の前で咬(か)まれました。野良犬の横を通らなければならない時は、なるべく見ないように、そして食事中は近づかないようご注意を!
また、最近では象とよくお会いします。タイ各地でも観光用などのために象をよく見かけるのですが、毎回びっくりします。ご飯を食べていたら突然横には象さんという感じで、まだまだ慣れることができません。
髙橋美都子さん (派遣先:タイ チョンブリ県)
私の派遣先校であるチュラポン・チョンブリにはガチョウが校庭に住んでいます。国旗掲揚する広場の近くに池があり、そのあたりをいつも闊歩(かっぽ)しています。
話を聞いたら、白いオスのガチョウがトラックに積まれて学校の前を通った時に、カーブで一つケージが落ちたそうです。
トラックの運転手は気付かず走り去ってしまい、学校で働く人たちは夕飯にしようと喜びました。それを校長が500バーツ払って命を助けたのだそうです。その後、校長は雌のガチョウも買ってきて、白いガチョウには家族ができました。今ではお母さん似の茶色い子供のガチョウが3羽います。名前はついていません。
ところがこの命拾いした白いガチョウは、近づくと頭を持ち上げて攻撃的に人間を威嚇するのです。なんと恩知らずなガチョウでしょう?
タイにも中華系の人を中心にガチョウを食べる習慣があるようです。
橋本美香さん (派遣先:タイ トラン県)
南部のトランでは道の脇に綱でつながれた牛を多く見かけます。その牛を食べるのかと思っていたら、闘牛のために育てているそうです。そして、ヤモリもよく私の部屋に遊びに来ます。タイ語ではチンチョウと言います。「顔に落ちてくるといいことがある」と言われているそうなので、寝ている時もあまり気にせず仲良く過ごしています。
タイで活動している日本語パートナーズですが、現地での生活の中ではさまざまな生き物に遭遇しているようです。タイでは象に乗るアトラクションが有名ですが、街中で見かけると驚いてしまいますね。 ヤモリは、日本でも害虫を食べることから家を守るとされていました。タイでも同じような理由で、「顔に落ちてくるといいことがある」とされたのかもしれません。タイの豊かな自然や、人と動物が関わり合って生活している様子が伝わってきます。