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日本語パートナーズに聞く! 東南アジアのお正月~後編~

ベトナム、マレーシア

東南アジアのお正月~後編~

お正月には赤い服を着る?
お正月の月はお給料が2カ月分もらえる?
お正月にスリが増える?

お正月と言えば、新年を祝う1年で最初の大切な日です。東南アジアのお正月はどのように行われるのでしょうか。前編に続き、後編ではマレーシアとベトナムのお正月を紹介します!日本語パートナーズが現地で体験した、現地の人々から教わったことなど、東南アジアのお正月情報が盛りだくさんです。

マレーシア:マレーシアの旧正月、チャイニーズ ニューイヤー!

人物写真

藤枝 泰子さん (派遣先:マレーシア ジョホール州)

多民族国家マレーシアには、マレー系、中華系、インド系などの民族と、サバ州やサラワク州の少数民族がいます。各民族の祭日は祝日になっています。 今回は中華系の人々がお祝いする旧正月を紹介します。 今年は2月19日が春節(しゅんせつ=旧暦の正月)で、私のいる学校は2月18~23日がお休みでした。この休日に中華系の先生のご実家にご招待いただき、TAHUN BARU CINA(チャイニーズ ニューイヤー)を体験することができました。Yap先生のご実家は北部、クランタン州コタバル! (以前「現地の言葉にまつわる話」でエピソードを紹介しました。私が話すとこのエリアの方言になるという、あの場所です。)

「新年快来(明けましておめでとう)!」 新年のあいさつをしに、親戚や友人の家を訪ねます。赤い色には「縁起が良い」「魔よけ」などの意味があるらしく、多くの人が赤い服を着ています。各家では、食事やお菓子をたくさん用意して客をもてなします。代わる代わる人が来ます。みなさん本当によく話し、よく食べます。

旧正月の記念の集合写真
先生の友人宅にて。久々の再会に会話も盛り上がります!
旧正月の記念の集合写真
先生のご両親と親戚のお宅で

 

そして、お年玉「紅包(アンパオ)」‼ その名の通り、赤い袋を使います。日本では大人から子どもへ渡しますよね。私がお年玉をもらっていたのは、はるか昔の子どもの頃ですが、マレーシアでは基本的に既婚者から未婚者へ渡されます。年齢は関係ないのか、みなさんの優しさなのか、私もたくさん紅包(アンパオ)をいただきました。この袋がまたかわいい‼ 中にはRM2~20(日本円で約60~665円*)の現金が入っていました。

*RM1=33円で計算しています。

アンパオの色々なデザインの写真
今年は未(ひつじ)年。デザインはさまざまあり、銀行やスマートフォンなどの広告付きです。商売上手ですね!

1番印象的だったのは、お年玉をもらってお金持ちになったYap先生の息子さんが、母親である先生にプレゼントをしていたことです。もらったお金は自分のお財布に入れて、大事そうにしていたのはこのためだったんですね。

記念写真

 ちょっぴりシャイな息子さんとドレスアップしたYap先生とセルフィー(タイとの国境の町トゥンパトでお散歩。川の向こう側はタイです)

日本と少し違ったマレーシアのチャイニーズ ニューイヤー。紅包(アンパオ)、おいしいご飯、家族のだんらん、みんなの笑顔。いろいろな幸せのお裾分けをしていただきました。

 ベトナム:ベトナム、ハノイのお正月

人物写真

内藤 真理子さん (派遣先:ベトナム ハノイ市)

ベトナムでは、テトと呼ばれる旧暦のお正月をお祝いします。今年は2月19日がテトの日で、その前後1週間ほど学校もお休みでした。

ハノイの旧正月は桃の花やキンカンの木を飾ります。桃の花のピンクと、キンカンの実のオレンジでとても華やかな印象。ベトナムの中でも、地域によって飾る花の種類は異なるようです。

ベトナム人にとって、テトは1年の中でもとても重要なイベントで、テトを迎える前に、新しい服を買ったり、髪を切ったりする人が多いそうです。

お金も入り用なので、テトの月はお給料が2カ月分もらえるのだとか! みなさんお金が必要なためか、テトの前はスリが増えるのだそうです!

テト休暇のあと、現地で私がアシスタントをしている日本語の先生に「テトはどうでしたか?」と聞くと、「疲れました」と。テトの時は、日本のお正月と同じように、家族や親戚が集まります。そこで忙しいのは、やはり女性たち。普段から働き者のハノイ女性ですが、いつも以上にきっと忙しいのでしょう。ベトナムのお嫁さんは大変!

道路の様子を写した写真
 歩道でキンカンや桃の木を売っている様子

 ベトナム:ベトナムの旧正月、テト

人物写真

千綿 仁行さん (派遣先:ベトナム バリアブンタウ省)

ベトナムのお正月は旧暦で「テト」と言います(実際に聞く発音はちょっと違いますが)。お正月には家々に黄色や赤い色の花がたくさん飾られています。黄色や赤い花には悪魔よけや幸運をもたらす意味があるようですが、ある人に聞いたら「ベトナムの国旗が赤地に黄色い星だからよ」と言われました。それも納得です。

写真
テトの前には、黄色や赤の花がたくさん売られています

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マレーシアとベトナムでは、旧暦のお正月をお祝いするようですね。マレーシアの旧正月では多くの人が赤い服を着て、赤い封筒に入った紅包(アンパオ)を渡す……藤枝さんが紹介してくれた画像でも赤色がたくさん使われている様子がわかり、おめでたい感じが伝わってきます! ベトナムは赤と黄色で、これまた華やかですね! ちなみに、テトの期間は、観光施設やお店、スーパーなど閉店していることが多いとのこと。テトの期間にベトナムへ旅行する際には、よく調べておいたほうが良いでしょう。

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