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日本語パートナーズに聞く! 東南アジアの人々は、日本にどんなイメージを持ってるの?

ベトナム、インドネシア、マレーシア

東南アジアの人々は、日本にどんなイメージをもっているのでしょうか?

日本と言えば、「侍」「富士山」「桜」などのイメージを持たれていると思い込んでいませんか? 東南アジアで活動している日本語パートナーズに、現地の人々が日本に対してどんなイメージを持っているか聞いてみました。アニメやJポップだけでなく、日本人にとっては意外なものが現地でイメージされることもあるようです!

 インドネシア:いつでもどこでも「心の友」! @インドネシア

人物写真

若月 亜由美さん (派遣先:インドネシア 東ジャカルタ)

「心の友」ってドラえもんのジャイアンのせりふ? いいえ、違います。 五輪真弓さんの歌です。

<テレビ&派遣前研修で……> 日本語パートナーズ派遣が決まったあと、インドネシアで大人気の日本の曲があるとテレビ番組で知りました。それが「心の友」です。 その時初めて知りました。 そこで、派遣前研修(@関西国際センター)でインドネシア各地から来ていた大学生たちとカラオケをした際、半信半疑で学生たちにリクエストすると……全員で大合唱! 感動しました。それからしばらくは、いつも頭の中でこの曲が流れていました。

<赴任初日に……> インドネシアでの赴任初日、学校へ行くと、生徒たちが教室の外で私を歓迎してくれました。「心の友」を歌いながら! 「インドネシアに来たんだな」と実感しました。

赴任初日の生徒たちの様子の写真
 生徒たちが「心の友」を歌っている様子。感激です!

<学校の先生バンドで……> 赴任後しばらくして先生たちとバンドを組むことになったのですが、先生たちからリクエストがありました。そうです、「心の友」です! この時には、私もこの曲を歌えるようになっていました。

先生たちのバンド演奏で浴衣を着て歌う若月さんの写真

 派遣先の学校でバンドを組むことに!

<バリのビーチで……> バリのビーチで食事を味わっている時、バンドマンたちがテーブルに来ました。私が「心の友」をリクエストすると、もちろん演奏してくれました! 周りのテーブルにいたインドネシア人のお客さんたちにとても喜ばれました。

バリのバンドマンたちが演奏している写真

 バリでも「心の友」を知っている人は多い

<ボゴールの大学で……> 毎週日曜日の朝に、大学構内で大規模な体操が行われています。参加してみると、最後のストレッチの時に流れた曲が、まさかの「心の友」! うれしそうにしていると、近くにいたインドネシア人から「日本人?」と声を掛けられました。そして、「この曲を聴くと高校生時代の恋人との思い出がよみがえるんだ。今の奥さんとは違うけど……」という思い出の恋バナを語ってもらいました。

大勢の人や子供たちが外で一緒に体操している写真

ボゴールの大学構内で日曜日に行われている体操の様子。この体操の中でも「心の友」が使われていました!

「心の友」を聴く度に日本語パートナーズでの出来事を思い出すと思います。日本語パートナーズの派遣が決まり、この曲を知ってからまだ半年ですが、インドネシア人同様、私にとっても昔から知っているかのような思い入れのある曲となっています。

初対面のインドネシア人に恋バナを語らせてしまうほどの「心の友」。インドネシア人が「日本」と聞いてまず思い浮かべる曲だと思います。“ただ心の友と私を呼んで〜♪”

女子生徒や男子生徒たちが一緒になってダンスしている写真

 派遣先の学校では「恋するフォーチュンクッキー」をみんなで踊っています。みんなノリノリでよく口ずさんでいます。これからは、この曲も日本を連想させる1曲になるかも……

 

 インドネシア:インドネシアで出会った人々の「日本のイメージ」

人物写真

林 あづささん (派遣先:インドネシア 北ジャカルタ) 出会った人々の中で、大人が日本に対して抱いているイメージと高校生が抱いているそれとは少し差があるようです。

大人が、まず口にするのは「ホンダ、トヨタ」等のバイクや自動車関係の言葉です。 私の学校の周辺には多くの日系企業の工場があるのですが、それが理由でもなさそうです。インドネシアの人々が毎日使っている交通手段なので、日本と言えば「バイクや自動車」が身近な存在として挙げられるようです。品質にも満足しているのでしょう。

一方、高校生は音楽やアニメがダントツです。多くの生徒がまず挙げるのがAKB48やYUIです。中には日本語で上手に歌ったり踊れたりする生徒もいます。アニメに関しては『NARUTO-ナルト-』『ONE PIECE』『ドラえもん』などなど……、私が知らないアニメも多々ありました。日本語が上手なので、どのようにして勉強したかを聞くと「アニメで」と答える生徒もいます。 生徒の中には、「日本はどうして高い先進技術 (high technology)を持つようになったのか? あなたの意見を聞きたい」と言ってくる生徒も少なくありません。「時代に先駆けて高度な技術を持つ国」というイメージも根強いようです。

スマートフォンの画面を見せる男子生徒の写真
 AKB48の動画を見せながら、熱く語ってくれた生徒

 

マレーシア:本物の日本人!? @マレーシア

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藤枝 泰子さん (派遣先:マレーシア ジョホール州)

先日、同じ日本語パートナーズでパハン州に派遣されている山口さんが、私の学校を見に来てくれました。というのも、マレーシアでは州によって休日が異なっていて、私のいるジョホール州は金曜日と土曜日が休日、彼女のいるパハン州は土曜日と日曜日が休日です。せっかくなので、山口さんに日曜日の授業に参加してもらいました。

山口さんの姿に、「日本美人がきた‼」と学校内は大騒ぎ。教室も職員室もそわそわ。いつも以上に、にぎやかな職員室。どんなことを話しているのかと気になったので、先生方の話に耳を傾けてみると、何やら私たちのことを話しています。マレーシア語がまだまだの私にとって、興奮しているネイティブの話は早すぎる! アシスタントをしている日本語担当のエマ先生に確認すると、こう言われました。 「エダさん(私のことです)は、中華系のマレーシア人の顔です。でも、慧さんは日本人の顔です。本物の日本人ですね。」

ん?! 私も本物の日本人ですよ、先生方。 色白で切れ長の目を持つ彼女は、先生方の持っている日本人のイメージそのものらしいのです。マレーシア生活でこんがり小麦色になった肌と、たれ目の私はマレーシア人に見えるのだとか。

数日後、食堂のおばちゃんに言われました。 おばちゃん:「日本人はもう帰ったの?」 私:「私も日本人だよ。」 おばちゃん:「あはは。エダさんは中華系マレーシア人だよ。お友達は日本人だけど。あはは。」

私も、本物なんだけどな。 なじめていると喜んでいいのか、複雑な心境です。

あなたはどうでしょうか。 日本人に見られるかどうか、ぜひマレーシア来て、直接聞いてみてください‼

日本語パートナーズの藤枝さんと山口さん、先生と生徒たちと撮影した写真
 マレーシアのスンブロン理科中等学校3年生のクラスで、山口さんと一緒に

 

マレーシア:「日本に対して抱いているイメージ」

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山口 慧さん (派遣先:マレーシア パハン州)

こちらに来てすぐに、「日本はとても清潔な国よね」と言われました。これは先生、生徒に共通しているものです。「日本の道路にはごみが落ちていない」、「リサイクルをちゃんとする」といったイメージを持たれていました。

また、「日本は寒い国」だとも思われていました。四季があるのはみな知っていましたが、「夏にはマレーシアと同じぐらいの気温になる、時には38度ぐらいまで上がる」と教えると、とてもびっくりされました。マレーシアの方に、「それは暑すぎる」とまで言われました。

ベトナム:ベトナムの高校生は「日本」と言えば「アニメ」

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千綿 仁行さん (派遣先:マレーシア バイアブンタウ省)

・ベトナムの高校生 やはりアニメが1番だと思います。

11年生、12年生(日本で言うと、高校2、3年生にあたる)の男子を中心に(女子も少し)アニメの 『NARUTO-ナルト-』の話を1番聞くように思います。彼らはノートにアニメの絵をほんとに上手に書いています。私が、授業中に机の間を見回っていると、「見て見て」という感じでノートを差し出してきます。10年生(日本では高校1年生)だと『ドラえもん』をイメージする生徒が多いかもしれません。

食べ物では寿司がよくイメージされますが、ベトナムでは生の魚は食べることができない人が多いです。

女子生徒には着物のイメージが強いようです。

・私がアシスタントをしている日本語の先生 「きれいなところ」「おいしい食べ物がたくさんある」「交通機関がとてもいい」などいろいろなイメージがあるとのこと。

・ベトナムの一般の人々(大人) 「経済的に強い国」「侍スピリット」などの印象が強いと感じました。

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インドネシア・マレーシア・ベトナムの人々が、日本に対して抱いているイメージ。いかがでしたか? 藤枝さんが「日本人」ではなく、「中華系マレーシア人」だと言われたという投稿には、思わず笑ってしまいました。現地の方々になじんで活動されている様子が伝わりますね。 東南アジアでの、日本の「アニメ」「漫画」人気はすごいですね! 東南アジアの若者たちが、日本の私たちと同じものを読んで、面白いと感じてくれていることにうれしくなりました。その他にも、「寿司」、「着物」、「経済大国」、「きれいなところ」「清潔」というイメージもあるようです。 また、若月さんの投稿にあるように、インドネシアへ旅行する時には「心の友」を歌えると現地の人々と一緒に歌うことができるかもしれません。 日本を外から見てみると面白いですね!

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