タイではみんなどんなファッションなの?
タイのファッションと聞いてどんなものを想像しますか? 今回は、現地で活動している日本語パートナーズに、ファッションについて紹介してもらいます。タイの高校生や大学生と接している彼らは、どんなファッションに注目したのでしょうか?
タイ
日野友香さん (派遣先:タイ プレー県)
プレー県での暮らしを初めてすぐ、学校が始まって最優先で連れて行かれたのが市内から車で15分程度の場所にある、 Ban Thung Hong という村。 この村で作っているのが「スアモーホーム」という藍染めの木綿の服で、シャツ、ジャケット、スカート、ワンピース、ポーチなどバリエーションも豊富。プレーの名産品でもあります。(東京の代官山などでも高価な値段で見かけたことがあります)私たちの学校では毎週金曜日はこの服を着る決まりになっていて、学生も制服としてのスアモーホームを持っています。
古典的な民族衣装でありながら、最近はデザインもかわいく、選ぶのにとても時間がかかりました!
シャツだとだいたい200バーツ前後で買えるのですがこれが厄介なことに、洗濯するとそこら中が真っ青に染まります。暑い日にうっかり汗ばんでしまうと中に着たキャミソールが真っ青に……
というわけで、 プレーにお越しの際はぜひスアモーホームを手に入れてくださいね!
掛川幸子さん (派遣先:タイ ナコンシータマラート県)
タイのバティック(東南アジアに広く見られるロウケツ染めの布地)と言えば、すぐに浮かぶのはジャワ更紗。これが最も有名でしょう。インドネシアのものは無形文化遺産だそうです。
タイのバティックは原色が多く、色の取り合わせも日本人にはなかなか思いつかないもの。 当校の美術部では土曜日にバティックスクールが開かれており、私は今、生徒と一緒に習っています。南国の色彩感覚は照りつける太陽に負けない力強さがありますが、これに翻弄(ほんろう)されるのか、思い通りには仕上がりません。自分が教える教室以外で生徒に教わったり、ほかの教科の先生方と毎週昼食を共にしたり、もちろんそれはタイ語を話す機会であったりと、土曜日は一石三鳥の楽しい時間が過ごせます。
またタイでは、公立の学校の先生が時々バティックのシャツで登校します。タイには曜日にもそれぞれ色があり、たとえば月曜日は黄色、火曜日はピンク、という具合ですが、いずれも原色。先生は老いも若きも男女も、似合うかどうかも気にせずこれを着用するからすごいです、と言うかなんだか楽しいです。南国カラーの魔法でしょう。
岩藤かおりさん (派遣先:タイ サラブリー県)
先日、タイの伝統舞踊が得意な生徒に誘われて、タイ舞踊の衣装を着せてもらいました。タイに来る前から憧れていた衣装を着ることができて、とてもうれしかったです。つけまつげに、アイシャドー、濃いピンクのチークに、リップ、初めてこんなに濃い化粧をしました! 仕上がりには大満足でしたが、やはり顔立ちにあったメークというのがあるんだなと実感。このメークはやはり日本人よりタイ人のほうが似合います!
ちなみにタイ舞踊のペーパーテストでは、衣装の各部位の名前を聞く問題が出ます。
また、タイで人気のヘアスタイルと言えば編みこみです! 若い先生方は研修会にも編みこみヘアでいらっしゃっていて、研修後に私も結ってもらいました。
これは、タイ舞踊で結われるPom Pia という髪形です。頭を囲うように、外から内へらせん状に1本の編みこみを編んでいきます。この難しい髪形をプロではない一生徒がセットできるのですから、タイの人たちは本当に器用です!
橋本美香さん (派遣先:タイ トラン県)
現地でよく目にするのがバティックと呼ばれる洋服です。先生、現地の人が好んで着ています。理由は、脱ぎ着がしやすく、おしゃれだからだそうです
この一つ一つの模様は職人の手によって描かれており、地域によって異なります。南部は北部に比べて模様が力強く描かれているそうです。
スアモーホームにせよ、バティックにせよ、まさに「タイのファッション」感がムンムンと伝わってきます。岩藤さんはご謙遜されていましたが、濃ゆーいメークもとってもすてきです! タイで、しかもあの衣装だからこそしっくりとくるメークなのかもしれませんね。 今回紹介したのは伝統的なタイのファッションですが、最新のタイファッションもヨーロッパなどでも注目を集めているようで、今後も要チェックです!
タイを始めとする東南アジアのカワイイ・ファッションについては、こちらで紹介しています。