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日本語パートナーズに聞く! 住んでいる町はどんなところですか?

インドネシア

インドネシアの日本語パートナーズは、どんな町に住んでいるの?

東南アジア諸国について、みなさんはどんなイメージがありますか? 「暑い」「トロピカルフルーツ」「辛い食べ物」といったことが、想起されるのではないでしょうか。今回はインドネシアに派遣された3人の日本語パートナーズに、お住まいの町を紹介してもらいましょう。ガイドブックではなかなか分からない「リアル」を感じさせてくれますよ。

 インドネシア

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塩田 優己さん (派遣先:インドネシア 中央ジャカルタ)

私が住んでいるのは、首都ジャカルタにあるクマヨランという地域です。高層マンションが乱立していて、周囲を片道4台以上は通れる大通りが四方に伸び、車・バイクの往来は絶え間ありません。この大通りは、野外イベントやビッグアーティストのライブ会場になることも! また、近くに、国際展示場などもあります。

インドネシア人に住んでいるところを聞かれ、得意気に「中央ジャカルタだよ! クマヨラン!」と答えると「北ジャカルタじゃねーか!」とよくツッコまれてしまいます。でも住所は中央ジャカルタ。そんな中央と北の境目に居を構えています。(中央ジャカルタは政府の中枢機関や外資企業のオフィス、デパートや高級ショッピングモールなどがあり、大変便利の良い地域。現地では中央ジャカルタに住むことに憧れる人も多い)

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時にはライブ会場にもなる、大通り!

 

さて、インドネシアで生活していると「カキリマ」や「ワルン」と呼ばれる屋台を至るところで目にします。夕暮れ時になると、ナシゴレン等おなじみのインドネシア料理、ジューススタンドや洋服、海賊版のDVDなど種々雑多な屋台が、自宅マンション前の通りをふさいでしまいます。さながら日本の縁日のようです。

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屋台が立ち並び、夜でもにぎやかな通りの様子

 

小腹がすいた時にフラフラっと出掛けて、毎回ワクワクしながら歩き回っています。「ワルン」の良いところは、レストランとは違いお互いの距離が近いので、拙いインドネシア語でもインドネシア人の人懐っこさと温かさを感じることができることです。ちょっとした悩みは、まれに巨大なスピーカーを積み上げ、バンドのライブやDJパフォーマンスがあり、深夜12時を回っても音が鳴りやまないことです。

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大野 渚美子さん (派遣先:インドネシア 西ジャカルタ)

私の住むボゴールは、インドネシアの首都ジャカルタから60kmほど離れた首都圏の中堅都市です。地域言語はスンダ語で、この地域にもともと住む人を「スンダ人」と呼びますが、その他の地域から移り住んだ人も多くいます。

「雨の町」がボゴールの愛称。その名の通りとてもよく雨が降ります。私が来たのがちょうど雨期だったこともありますが、必ず1日1回は「バケツをひっくり返したような雨」が降ります。時にバケツどころではすまないこともあります。

外出時間の判断基準はスコールを避けることと、渋滞を避けることです。雨が多く不便さを感じることもありますが、このたくさんの雨がボゴールの美しさをつくっているのだと思います。

街中には緑が生い茂り、少し景色の開けたところへ行くと遠くに山々を望むことができます。南東にそびえる標高約2200mのサラック山は、ハイキングスポットとしても人気です。たっぷりと雨が降った後は空気が澄み、雨水を含んだ木々の緑が一層美しく見えます。 街の中心に広大な敷地を有する東南アジア最大級の植物園「Kebun Raya(ボゴール植物園)」はボゴールの顔です。観光スポットや市民の憩いの場として人気ですが、最近はジョコ・ウィドド大統領がこの植物園内にある宮殿に居を移したことでも話題になりました。毎週日曜日のカーフリーデー(自家用車を使わない日)にはこの近くでジョギングをする大統領をお目にかかれるとか。その機会をうかがって、というわけではないと思いますが、日曜の朝、植物園の周辺には家族や友人とジョギングや散歩を楽しむ市民の姿が本当に多く見られます。

私もこの風光明媚(めいび)な雨の町、ボゴールを思い切り楽しみたいと思います。

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スコールに見舞われた時の校内の様子。どしゃ降りの雨です

 

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雨があがった後の学校の中庭
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東南アジア最大級の植物園「Kebun Raya」の噴水

 

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植物園周辺の日曜日の様子

 

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林 あづささん (派遣先:インドネシア 北ジャカルタ)

私が住んでいるところは、北ジャカルタの最北部。海が近く輸出入の窓口となるため、道路はコンテナやバイク、車を積んだ大型トレーラーが行き交う。

その道路沿いに私のアパートがある。近くに食べ物屋など店は全くない。あるものと言えば、車の工場や会社。HONDA、TOYOTA、 DAIHATSU、Panasonic、味の素、mandom などなど。

名前だけ見れば、日本と錯覚しそうになる。

ここの工場で作られたものが日本へと送られるのだろう。HONDAの社員が退社する時刻には工場の近くに屋台が出る。ひと駅足を伸ばせばモールがあるが、せめてインドネシアの料理が楽しめる地元の料理店が1軒ぐらいあってほしいものだ。

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日系企業が立ち並んでいる街の様子

 

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住んでいるアパートからの景色。周辺は工場だらけ!

 

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白石 志織さん (派遣先:インドネシア バンテン州)

私の住む街、南タンゲラン市 チプタットと言えばパサール(Pasar=市場)です。 毎日朝から晩まで大勢の人でにぎわっています。

たくさんのお店が密集していて、肉、魚、野菜、果物……などの食べ物だけでなく、服や靴、奥に入ると手芸屋さんなどもありました。 パサールは迷路のようになっていて(笑)探せば何でもあるんじゃないかと思います! もっと探検していきたいです。

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「パサール」にある果物屋さん。量り売りのため、キロ単位で購入します

 

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今回はインドネシアで活動している日本語パートナーズのリポートとなりました。「インドネシア」と一言で言ってもさまざまな町があり、特色があることが分かりますね。公園や市場ならまだしも、工業地帯に足を運ぶ観光客はあまりいないでしょう。こういった現地の情報を聞くことで、ガイドブックには載らないその国の一面が見えてきます。

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