東南アジアで見かける花・花・花!
東南アジアと聞くと、どんな花を思い浮かべますか? ラン、ハイビスカスなど日本でもおなじみの花や、世界最大の花ラフレシアなど、熱帯地方の鮮やかで珍しい花を思い浮かべる人もいるでしょう。東南アジアの中でも、特に熱帯雨林気候の地域は、豊かな自然と植物に恵まれます。東南アジアの国々ではどんな花が咲き、楽しめるのでしょうか?
マレーシア:マレーシアの桜?!
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小山田 真弓さん (派遣先:マレーシア クダ州)
赴任して1月、2月、3月……3カ月たっても、広い校内で咲いている花を全く見ませんでした。雨も全然降りません。熱帯雨林気候のマレーシア。今年は異例の天気だと現地の先生方も心配するほどでした。
4月に入ってからのこと。雨が連日のように降り出して、校内のあちらこちらで、急にたくさんの花が見られるようになりました。 校内で咲き始めた花を、生徒たちが教えてくれました。
生徒:「先生、マレーシアの桜、知ってる!?」 私:「……マレーシアに桜??」 生徒:「先生、あれがそう!」
と指さす先に真っ白い花が、大きな木一面に咲いていました。
生徒:「日本の桜もこんなふうですか?」
生徒が言うマレーシアの桜(本当の名前は知りません)の花びらは白くて、日本のものより大きく、私には日本の桜とは全く違うように見えました。どうしてマレーシアの桜と呼ばれるのでしょう。聞けば、4月の初めごろから日本の桜のように1週間ほど咲くそうです。
私:「日本の桜は種類にもよるけれど花びらは淡いピンク色でもっと小さくて、マレーシアの桜と同じように1週間くらい咲いて散るよ。でも散っている姿もひらひらと舞ってとってもきれいよ。」 生徒:「私も日本の桜が見てみたい!」
目を輝かせて話すこの子たちに、日本の桜を見せてあげたいとひしひしと感じました。 生徒たちとのこんな一つ一つの会話をしている時が、この学校の生徒たちに出会えて本当に良かったと思える瞬間です。
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ベトナム:ベトナムの花風景
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小池 拓也さん (派遣先:ベトナム ホーチミン市)
私は花にはあまり詳しくありませんが、ベトナムで生活していて見つけたきれいな花を紹介したいと思います。
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旧正月(テト)の時期には、ホーチミン市の中心地付近の大きな通りが「花通り」と呼ばれる歩行者天国になります。道に沿って飾られるたくさんの花を、人々がもみくちゃになりながら観賞し、楽しみます。
ちなみに、ベトナムと言えばハスの花が有名ですが、残念ながらここホーチミン市ではなかなか見ることができません。これだけは直接見てみたいなと思っていた花だけに、少しがっくりです。
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小山田さんの投稿から、雨が降り、花が咲くという自然のパワーを感じますね。マレーシアの桜、ぜひ見てみたいです! ベトナムも、たくさんの花が楽しめそうですね。赤や黄色の色鮮やかな花々が、きれいです! ちなみに、ベトナムの旧正月(テト)については以下でも紹介しています。 日本語パートナーズに聞く! 東南アジアのお正月~後編~
小池さんが見たいと思っていた、ベトナムのシンボルとも言えるハスの花。花の美しさを楽しむだけでなく、花びらから作るハス茶、実を砂糖漬けにしたお菓子など食用としても親しまれています。また、ハスの花と一緒に写真を撮るために、早朝から湖を訪れる若い女性もいるとのこと! 写真撮影スポットとして人気のある湖では、湖に入る入場料を支払い、アオザイなどの衣装を着用して撮影しているそうです!