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派遣校でのWithコロナの活動

私の派遣先校では、1月中旬、学校関係者に新型コロナウイルス感染症の陽性が判明し、翌日から休校となりました。授業への参加を始めて2日目のことでした。学校再開後もオンライン授業が続き、結局、活動期間中に生徒が登校したのは4日間だけでした。

幸運にも、この4日のうちの一日、日本語クラブがあり、書道の実習をすることができました。JFJA(国際交流基金ジャカルタ日本文化センター)にお願いしていた道具がちょうどその日の朝、学校に到着。奇跡のようなタイミングでした。登校定員50%の制限下で参加できたのは10人ほどでしたが、全員とても一生懸命に、そして楽しそうに取り組んでくれました。

現地で活躍する日本語パートナーズの写真1
真剣に取り組む生徒たち
現地で活躍する日本語パートナーズの写真2
作品を手に記念撮影

オンライン授業では、とにかくCP先生(現地の日本語の先生)のご苦労が多いことがわかりました。出席を確認するだけで10分以上かかります。通信環境などの理由でカメラオフにしている生徒も多く、絶えず、生徒に簡単な質問をしたり、あるいは単に呼びかけたりして生徒が授業に参加しているかを確認します。みんなが授業についてこられるよう、すぐに返事をしない生徒にも粘り強く声掛けを続けます。

現地で活躍する日本語パートナーズの写真3
オンライン授業の様子

このような状況なので、日本文化の紹介等に使える時間は限定的で、授業の中でのNPとしての活動は発音や会話のモデルがほとんどになりました。

現地で活躍する日本語パートナーズの写真4
オンライン授業を行うPC室

オンライン授業では生徒の反応がわかりにくく、発音や会話のモデルはこちらからの一方的な投げかけに近くなります。その分、ラジオの語学講座の収録をしているような気持ちで、「一球入魂」でモデルを務めるようにしました。特に、間合い、抑揚、あいづち等、ネイティブだからこそできる表現を、不自然にならないギリギリのところまで大げさに伝えました(CP先生もそこに注意して聞くよう、生徒に指示されていました)。
また、派遣先校には本格的なスタジオがあり、これを利用して、私が帰国した後の授業用にCP先生と聴解教材の録音も行いました。

現地で活躍する日本語パートナーズの写真5
教材のレコーディング

短い派遣期間、そして様々な制限下でのイレギュラーな形態ではありますが、少しでも派遣先校での日本語学習のお手伝いができたことをとてもうれしく思います。

Writer
インドネシア 西ジャワ州
堀江 一郎さん

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