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異国での「ご近所付き合い」

“日本語パートナーズ”として海外に住むメリットの一つはローカルの生活環境に身を置くことができることです。私の住居があるのはインドネシアの首都圏といえども、日本人はおろか外国人の姿を見かけることもない「ザ・ローカル」な地域の住宅街です。

小さな商店や学校、民家があり、通勤路で目にするネコとニワトリの数は人間と同じくらい。最初のころは「なんでこんなところに日本人?」という不思議そうな目で見られることもありましたが、毎日通りがかりにあいさつしているうちに少しずつ「顔なじみ」が増えてきました。

庭先で日なたぼっこをしているおばあちゃん、洗濯物を干しているお母さん、元気いっぱいかけまわる子どもたち。私が通る度にみんなにっこり笑ってあいさつしてくれます。遠くからでも私を見つけると「おねぇちゃーーーーん!! おはよーーーーーーー!!」と叫んでくれるかわいいご近所さんもいます。

「今日はどこ行くの?」「今帰り?」「気を付けてね」 少しずつ理解できるインドネシア語も増えてきて、かけられる言葉にしっかり返せるようになってきました。時に不安やさみしさを感じる1人での海外生活、こうした近所の人とのちょっとした日々の会話が心を落ち着かせ、安心感を与えてくれます。

最近ではおうちに招いていただいて夕食をごちそうになったり、日本語を教えてほしいと頼まれたりすることも増えてきました。異国でのご近所付き合いを楽しみながら、“日本語パートナーズ”の活動を学校以外にも広げていきたいと思います。

隣近所の子どもが集まって外で元気に遊んでいる風景が、和やかなこの町の日常です。

 

写真
近所の子どもたち

 

写真
収穫した庭のランブータン(果物)をおすそ分けしてくれたおじさんたち
Writer
インドネシア 西ジャワ州
大野 渚美子さん

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