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バス停で起きた奇跡

「インドネシアではスリや置き引きに気をつけるように。」
研修時や現地の人に何度となく注意されたことです。
日ごろ気をつけていても、3ヶ月も生活していると、慣れから少し気が緩んでくるもの。

先日、初めての場所で友人とバスに乗り、降りる場所を気にするばかりに、持っていた荷物をバスに置き忘れてしまいました。バスを降りてから気づいたので、もちろんバスは発車済み。
バス停のスタッフに、先ほど乗ったバスに忘れ物をしたことを伝え、連絡を取ってもらうことに。連絡はしてくれているものの、心の中では返ってこないと決め付けていました。
なぜなら、ここはインドネシア。日本のように忘れ物センターなんてありません。

しかし、数分後、バス停の方に荷物がバスの中にある、と連絡がありました。しかも、奇跡的に同じバス停に戻ってくるルートだと言っています。(後で思えば、私のために戻って来てくれたのかもしれません。)
信じられませんでした。置き引きや盗難が多いといわれる場所で自分の不注意で起こしてしまったこと。連絡がなくても、荷物がなくなっていても不思議はありません。

バス停で待っていると、本当に先ほど乗ったバスが帰ってきました。
バスの中では私の忘れた荷物を大事に持ってくれているスタッフ。バス停の方も、荷物が来たよ!と笑顔で私を呼んでくれました。バスのスタッフの方々の迅速な対応に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
忘れ物は戻ってこないという、自分の固定概念を覆す、とても心温まる出来事でした。
もちろん、不注意を起こさないことが一番いいんですけどね。

また、つたなくても、自分の身の回りのことを説明できるインドネシア語力は必要だということも今回の学びの一つ。赴任以来の3ヶ月で、サバイバルインドネシア語を一番発揮した時間でもありました。

心温まる出来事でさらにインドネシアが好きになりました。

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バスの中の様子

 

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観光地で伝統楽器(ガムラン)を弾くおじいさん。のんびりした時間が流れます。
Writer
インドネシア 東ジャワ州
江島 史恵さん

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