潮州高中(高中は日本の高校に相当)に赴任し、1ヶ月が経ちました。赴任前、「日本旅行経験者も日本人居住者も多い台湾で、私ができることは?」と考えていました。ですから赴任後、日本人に会ったことがない、日本に行ったことがない、という生徒が多いと知ったときは、新鮮な驚きを感じ、同時に「私の言動が多くの生徒にとって、日本人との初交流体験となるんだ」と、身の引き締まる思いがしました。
潮州高中では、日本語は2年生のみ選択科目として履修します。授業は毎日ではありません。ですから私の活動は、日本語クラス以外のものが大部分を占めます。今月はそのうちのひとつ、日本語コーナーでの活動を紹介します。
赴任初日、李学務主任と呉組長(日本語クラスがない日に私のお世話をしてくれるおふたりの先生)から、8人の2年生を紹介されました。日本語が話せる生徒や、日本文化に興味がある生徒を集めたとのこと。「彼らが10ヶ月、石山さんの日本語交流のお手伝いをする小天使よ!」
赴任1週目の昼休み、学校側が用意してくれた小教室に、彼らと日本語コーナーを作りました。すでに彼らにはアイデアがあり、
お昼休みに交代で小教室に集まり、折り紙を折ったり、厚紙で絵馬を作ったりしました。
完成した日本語コーナーで、月・火・木曜の昼休みに生徒と昼食をとりながら交流することを、朝礼で全校生徒に紹介しました。生徒が来てくれるのか不安でしたが、毎回5~15人来てくれていて、彼らの関心の高さが伺えます。生徒に「好きな食べ物/科目は何ですか?」と質問したり、日本の写真を見せたりして過ごします。
小天使の企画で最後は絵馬を書いてもらって解散。
解散後、カードにメッセージを書いてとお願いしてくる生徒も。わたしはこう書いています。「日本語コーナーに来てくれてありがとう! 時間がある時また来てください。」