北スマトラ州メダン市に派遣されて、早いものでもうすぐ6か月、帰国の日が近づいております。
さて、今回はそんな私が活動しておりますメダン市と、私の派遣校についてすこしお話したいと思います!
メダン市は北スマトラ州全体人口の約16%が在住しているほど大きな都市です。
また、メダン市の一つの大きな特徴は「中国系」インドネシア人が推定人口の2割を占めていることです。これはインドネシア全体の平均が3%と言われている中で際立って高い数字です。
そんなメダン市にある派遣先の学校で、私が驚いたことは2つあります。
1つ目は、イスラム教、ヒンズー教、仏教、そしてキリスト教を信仰する生徒がほぼ同じ比率で在席しているということです。
授業のはじめと終わりにあるお祈りの時間でも、それぞれのお祈りの仕方があり、私はその間生徒達のお祈りの様子を眺めています。私は特になにもしないので、生徒たちから「先生の宗教は何だろう、何もしないのかな?」といったような視線をよく感じます。
2つ目は、前述した4つの宗教の「授業」があるということです。それぞれの宗教の先生方によって行われ、生徒たちが自分の宗教とは違う宗教を学び、お祈りをします。
皆がお祈りをする時に何もしないなんて、確かに気になりますよね。日本の宗教については、おそらくインドネシアに来てから1番された質問です。いまでも上手く説明することは難しいですが、日本全体というよりは、「私自身のこと」としていつもお話しています。これは宗教に限ったことでなく、日本文化についても、「日本は」と切り出すのではなく、「私は、私の家では、私の地域では」という風に伝えることを心がけています。インドネシアよりもとっても小さい日本ですが、文化や慣習は地域によって全然ちがいます。そしてそれは民族集団の多様性をもった国インドネシアにももちろん共通して言えることです。