授業が始まりました。
私の派遣先は、教育省ブルネイ技術教育インスティテュート(IBTE)というところです。ここは国営の専門学校、カルチャースクールに相当する機関で、ビジネス、観光、航空、料理、外国語まで幅広いテーマの授業を国民に提供しています。日本語クラスは、その中の生涯学習教育課にあります。
生涯学習の名の通り、生徒の多くは「成人」です。この点が、他国に派遣された日本語パートナーズの環境と大きく違う点だと思います。また教科書がありませんので、授業内容は先生の個性に大きく左右されることもブルネイの特徴かもしれません。
2人のCP(カウンターパート)の先生を紹介します。2人とも本業の傍で日本語講師をされています。
(1)アイシャ先生
初級レベル1を担当。月曜・水曜14:00~16:00と、火曜・木曜19:00~21:00の2クラスです。
パン屋さん勤務。イギリス留学の2年間で日本語を習ったそうです。第三国で、たった2年で、ここまでできるようになるものかと驚くべきレベルです。自然な話ぶりはもう日本人。字もすごく綺麗です。
覚えたてのひらがなでカルタをしました。
習いたてなので難しいようです。
「ゆ」は魚に見えるということで皆さんのお気に入りです。どうしても取りたくて狙っていました。
(2)スーフィー先生
初級レベル2(レベル1の上)を担当。月曜・水曜19:00~21:00の1クラス。
高校の英語の先生です。ブルネイ人は普通に英語を話しますが、スーフィー先生の英語は格別です。日本語の運用能力も高いので、日本関係のイベントでは必ずMCを勤めています。
授業の題材はとても豊富です。この日はウルトラセブンの歌の歌詞を使った授業でした。
「日本人」「アメリカ人」などの「~人」の練習では、「バルタン星人」や「サイア人」まで登場していました。
CPの先生との打ち合わせはありません。完全アドリブの漫才のようですが、だんだんとボケ・ツッコミのタイミングが分かってきました(笑)。