“日本語パートナーズ”の任務を終え、先日帰国しました。見慣れた街の景色に「台南での生活は幻だったのかなぁ」と思うこともありますが、先生方や生徒がくれた手紙とプレゼントを見ると一年間の思い出が鮮明に蘇ります。
永仁高校での活動は大きく分けて4つありました。日本語の先生とTT(チーム・ティーチング)を組んで授業をした「日本語クラス」、浴衣やけん玉などの「日本文化体験」、「校内の装飾」に「言語交流・課外活動」です。
その中でも特にポスター制作に力を入れました。イラストや写真、折り紙で飾り、職員室の外に貼って小さな日本語コーナーを作りました。生徒がそこに立ち止まってじっくり見る様子は私を幸せな気持ちにしてくれます。
また図書室の装飾も時間をかけて行いました。「日本語や読書を好きになってもらいたい」「“日本語パートナーズ”がここにいた証を残したい」という思いで先生方や生徒と協力して装飾しました。
現地では中国語、日本語、英語を使っていましたが、そうした対話で思うように伝えられない時はこうした文字やデザイン、またSNSを利用し相手とのペースでコミュニケーションを取るよう努めました。
最後は「文通」。これは自分の高校時代の経験から“日本語パートナーズ”に選ばれたら是非やりたい! と思っていたものです。母校の方々に協力していただき手紙のやり取りを今も続けています。海外に友人を持つという経験が彼らの今後の人生を豊かなものにしていくことを願います。
“日本語パートナーズ”は任期が終了しても“日本語パートナーズ”であり続けるべきだと思います。ですからこの一年で得たことを次は日本の人たちにも伝えたいです。そして引き続き日本と台湾の友好関係が維持できるよう、微力ながら貢献していきたいです。
台南の素敵な思い出と共に私の「今月の“日本語パートナーズ”」を締めくくります。最後まで読んでいただきありがとうございました!