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日本のみなさま、大変です! 日本の味が……

ジャカルタのすぐ南に位置する「デポック」という町の2つの高校に派遣されております、金森です。スーパーマーケットが大好きで、野菜や果物などを眺めに、毎日のように通っております。
インドネシアの高校生たちに、日本の味を伝えようと、ぬか漬けを準備しました。 「ぬか」は、日本からの持ち込みです。インドネシア料理は辛いものが多いので、唐辛子は日本から持参しませんでした。しかし、何件スーパーを回っても、乾燥した唐辛子が無い。不安ながら、生の唐辛子での挑戦です。しかし、どれを使えばいいの??と色とりどりの唐辛子を前にウキウキしちゃいました。

インドネシア、西ジャワ州の日本語パートナーズの活動 ぬか漬けチャレンジの写真1
どこのスーパーでも4~5種類は売られています。大量買いが基本です。5個だけ!は売ってくれませんでした。

今回漬けてみたのは、きゅうりとなすです。きゅうりはインドネシアのものと、日本のものと2種類売られています。日本のきゅうりの方が大きいですが、重さ当たりの価格は同じくらいです。なすは色が薄くて、硬いです。

インドネシア、西ジャワ州の日本語パートナーズの活動 ぬか漬けチャレンジの写真2
インドネシアのきゅうりは、独特な苦みが強くなくジューシーです。
インドネシア、西ジャワ州の日本語パートナーズの活動 ぬか漬けチャレンジの写真3
なんと日本食材を扱うスーパーで「ぬか」が売られていました。

生徒には、「ぬかみそ」を見せて、ニオイをかいでもらいました。遠慮してなのか無反応でした。なすはうまく漬からなかったので、きゅうりだけを生徒たちに洗って、切ってもらいました。あらかじめ、「日本人でも、ぬか漬けが苦手な人は多い」と伝えました。

インドネシア、西ジャワ州の日本語パートナーズの活動 ぬか漬けチャレンジの写真4
男子生徒にきゅうりを切ってもらいました。
インドネシア、西ジャワ州の日本語パートナーズの活動 ぬか漬けチャレンジの写真5
友達がきゅうりを切っている間は、「ぬかづけ」の資料に目を通します。今はまだ余裕の表情。

そして、試食開始です。生徒の表情がなんだかおかしい。ショックなほど大不評でした。私としては、少しピリッと辛くて塩気のある「ぬか漬け」は、きっとインドネシアで受け入れられると思っていました。おいしくなくても「おいしい」と言ってくれるインドネシアの方たちですが、今回ばかりはおかわり拒否です。私としては、準備期間が長かったのと、毎日の手入れもあって、さすがに落ち込みました。

インドネシア、西ジャワ州の日本語パートナーズの活動 ぬか漬けチャレンジの写真6
試食前の笑顔が……ほお張った途端、崩壊します。

一方、なぜか、先生たちには大好評だったのです。「サンパル(唐辛子の調味料)をつけて食べたい」という声が、何人かからあがりました。そして完売です。
「ぬか漬けは大人の味だから、生徒に不評でも仕方ない……」と自分の中で締めくくりました。

インドネシア、西ジャワ州の日本語パートナーズの活動 ぬか漬けチャレンジの写真7
先生方は余裕な食べっぷり。本当においしいようです。
インドネシア、西ジャワ州の日本語パートナーズの活動 ぬか漬けチャレンジの写真8
インドネシアの食卓に欠かせないサンバル。私の味覚では、生春巻きにつけるスイートチリソースとトマトケチャップに近い感じです。
Writer
インドネシア 西ジャワ州
金森 美幸さん

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