「クラスの1人が今日誕生日だから、授業の時間にお祝いしてもいいですか?」
ある日の授業前。こう生徒に頼まれ、快諾した。
授業が始まると、生徒がろうそくに火のついたケーキを持って登場して、みんながバースデーソングを歌いだす。そして怒涛の写真撮影大会(笑)。
一段落してケーキを食べ始めると、私は生徒に気になっていた質問をした。
「これはクラスのみんな一人一人の誕生日を祝うの?」
すると、生徒達からは「もちろん」との答えが。
「日本では家族や仲の良い友達同士では祝うけど、クラスのみんなでこうやって祝うことはないよ」と私が伝えると、生徒からこんな一言が返ってきた。
「このクラスは家族だから。」この言葉に、当たり前のようにうなずく他の生徒達。
この光景に心が温かくなった。
インドネシアに来て、もう二ヶ月が経ちました。
毎日を過ごす中で、人との繋がりの強さを感じます。
知らない人でも目が合えば笑いかけてくれ、アンコットという乗り合いのミニバスに乗れば運転手さんや他の乗客が話しかけてくれ、楽しい時間になります。
学校では、生徒との距離がかなり近くなりました。一人で学校内を歩いていれば、生徒達に話しかけられ、周りを囲まれることもしばしばです(笑)。
あるクラスでは、クラスみんなお揃いのパーカーを私にもプレゼントしてくれました。
また休みの日も、学校の先生や生徒達と遊びに出かけたりしています。私もこの派遣期間の中で人との繋がりを大切にしていこうと思います。
また今月から日本文化も多く紹介するようになりました。日本語クラブでは書道や日本の昔遊びを行い、授業内でも茶道をしたり、箸で豆掴みゲームをしました。準備をするのは少し大変ですが、活動中に生徒の楽しそうな姿や笑顔をたくさん見ることができるので、やって良かったな、といつも思います。これからも限りある時間の中で、多くの日本文化を伝えていきたいです。