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みんなの学びをわたしの学びに!

「生徒と授業以外での交流があまりできない……」
活動が始まってから1ヶ月経った頃、私は生徒との交流に物足りなさを感じていました。
私の派遣校には、全部で21クラスあり、1クラスに40人ほどいます。全クラスで日本語の授業があるにも関わらず、毎週全てのクラスに参加しているわけではないので、話す機会が少ない生徒もいます。日本語クラブで日本文化を紹介をする機会はあるものの、授業ではその機会があまりなく、ほぼ毎日、教科書に沿った学習をしています。

もっと生徒とたくさん交流したい! そう思って始めたのが、“Kuis minggu ini”(今週のクイズ)です。週に一度、クイズを作り、それを欲しい生徒に配ります。クイズの内容は、日本語クロスワード、レストランの日本語名など、毎回違う形にして、楽しく学べるように工夫しています。特にこだわっているのは、手書きで作成していることです。絵を添えたり、筆ペンを使ったり、自分なりにアレンジしています。何でもパソコンで作ることができる時代ですが、心を込めて手書きで作ります。

インドネシア、北スマトラ州に派遣の日本語パートナーズの活動の様子1
クロスワード形式に。文字をつなげると……
インドネシア、北スマトラ州に派遣の日本語パートナーズの活動の様子2
これは簡単かな、と思いきや、意外と苦戦していました。
インドネシア、北スマトラ州に派遣の日本語パートナーズの活動の様子3
似ているひらがな・カタカナのクイズ。筆ペンで書くことで、線の向きをわかりやすくしました。
インドネシア、北スマトラ州に派遣の日本語パートナーズの活動の様子4
わたしの自信作! 次は違うキャラクターも作りたいです。

ただクイズに答えるだけではなく、クイズの下に「質問コーナー」も設けました。みんなが頑張って日本語で書いてくれた質問を読むのも、楽しみの一つになっています。

インドネシア、北スマトラ州に派遣の日本語パートナーズの活動の様子5
インドネシア、北スマトラ州に派遣の日本語パートナーズの活動の様子6
インドネシア、北スマトラ州に派遣の日本語パートナーズの活動の様子7
インドネシア、北スマトラ州に派遣の日本語パートナーズの活動の様子8
時にはこんな質問も……

このクイズを通して、たくさんの生徒と話すことができるようになりました。また、質問コーナーから、日本や日本語について、どんなことに興味があるのかわかり、授業や日本語クラブに生かすことができます。新しいクイズを作ると、「先生! クイズください!」とたくさんの生徒が取りに来てくれます。生徒みんなの学びが、わたし自身の学びにもつながる“Kuis minggu ini”をこれからも続けたいです。

Writer
インドネシア 北スマトラ州
難波 るいさん

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