ビンズオンに派遣されてもうすぐ3ヶ月。日本語パートナーズの活動はもちろん、ベトナムでの生活にもようやく慣れてきたところです。
ある日のこと、教室に入ると朝からなにやらソワソワしている生徒たち。私が不思議に思っていると、
「HAPPY BIRTHDAY TO YOU~HAPPY BIRTHDAY TO YOU~」
突然、みんなが歌い始めました。
実はその日は私のカウンターパート(現地のベトナム人日本語教師のこと)であるヴァン先生の27歳の誕生日だったのです。
机の上には生徒みんなからの大きなバースデーケーキ!
今年中学校へ入学したばかりの6年生がこんなサプライズをするなんて、ヴァン先生もびっくり。
「みなさんありがとう。でも先生はどうやって教えますか~? これじゃあ、字が書けませんよ」と、とても嬉しそうでした。
でも、驚くのはまだ早いんです!先生へのお祝いはまだ続きます。
次は、先生と友達みたいに仲の良い9年生(中学3年生)の授業。 いつもは教室で待っている生徒がヴァン先生をお迎えに来て、教室までエスコート。
するとそこには、いつも以上にニヤニヤしている生徒たちがいました。
「先生、開けてください!」
机の上にある怪しい箱を指差す生徒たちに促され、ヴァン先生が恐る恐る箱を開けてみると……!
中にはカラフルな発砲スチロール球がぎっしり! そしてみんなからのお祝いメッセージとお菓子がたくさん入っていました。
みんなでケーキを食べたりゲームをしたり、とにかく笑顔いっぱいの教室。お察しの通り、もう授業どころではありませんでしたが(笑)、なんだかとても幸せな気持ちになりました。
たとえ先生のお祝いだとはいえ、学校にホールケーキを持ち込むなんて……日本だったら、きっと怒られちゃいますよね。しかも一日に3つも(笑)。
生徒たちみんなから愛されるヴァン先生。私もとっても大好きです。
まだまだこれから楽しみがいっぱい!
みんなといっしょに、できる限りたくさんの「たのしい」時間を共有したいと思います。