5月の赴任当初、教室・職員室の飾り付けをするにあたりカウンターパートの先生に希望を伺った際、職員室に関しては日本の花がいいと言われました。その為、職員室は折り紙の花で飾っています。
花を愛でる気持ちは万国共通なのだなと改めて思ったのですが、文化紹介など授業の中でも何かしら日本の花について触れられたらと考えていました。そこで日本の華道・生け花を体験できたらと思い、高校生の日本語クラブで行いました。
当初、花瓶のような花器に活けることを考えていたのですが、カウンターパートの先生の関心を引いたのは、華道具である剣山に花を挿すやり方でした。剣山を使用する生け花・フラワーアレンジメントは外国にはあまりないのかもしれないと思い、身近にあるもので剣山を作り華道・生け花ができないかを考えました。
そこで、発泡スチロールに爪楊枝を挿し剣山に見立て、花器は紙皿を使用しました。
発泡スチロールは学校にあり、他のものも購入が難しいものではありません。花は市場などで売っているため、入手に困りませんでした。特別なものを使用しないことで、決して日本の「華道・生け花」が難しいもの、特別なものではないと感じてもらえたらと思いました。
活動の当日は華道の「真・副・体」についても説明しましたが、難しく捉えることなく、自由に作ってもらいました。
活動当日は授業が変則的になっており、普段日本語クラブに参加していない生徒も参加してくれました。
用意できた花の都合上、使用できる色味などは限られていましたが、剣山に模した針山に挿すことでタイの生花も日本らしく見えるようになったかと思います。
華道・生け花というと親しみがない場合、日本人でも難しく考えてしまいがちですが、気軽に楽しんでもらえたようでよかったです。