サワディーカ!(こんにちは!)山に近い町から海に近い町にきた内田です。
今回はタイの祭りについて紹介したいと思います。
「ロイクラトン」はタイの祭りの一つです。この祭りは川に灯篭を流し、川の女神に「作物が川の水のおかげで今年も立派に育ちました。美しい水をいつもありがとうございます。」と水の恩恵への感謝を伝える祭りだそうです。
ロイクラトン当日の朝礼で、生徒たちが劇でロイクラトンの起源について発表していました。どうやら、13世紀のスコータイ王朝時代、当時の王妃様が満月の夜に灯篭を作って川に流したことがきっかけのようです。
日本で灯篭というと木材と和紙で作ったものが主流ですが、タイではバナナの葉っぱとロウソクで蓮の花をかたどった灯篭「クラトン」を作ります。花や線香も使い、綺麗に飾りつけたクラトンを水辺に流し、感謝の気持ちと一緒に自分の心の穢れなども流してしまうそうです。学校の敷地内にある池に、先生と一緒にクラトンを流させてもらいました。
午後の授業で、一人一つクラトンを作りました。
私も、学生につくり方を教えてもらいながらクラトン作りに挑戦しました。バナナの葉っぱを初めて触りましたが、思ったより大きく、しっかりとしていました。
バナナの木を土台に、沢山の飾りを爪楊枝を駆使してさしていきます。中にはバラの花を作っている生徒もいて、本当に器用だなぁと思いました。
生徒の協力のおかげでとても立派なクラトンが完成しました。
夜にカウンターパートの先生と一緒に、自作のクラトンを海へ流しに行きました。周りは祭りということで出店が沢山並んでいました。
満月の夜、ぷかぷかと浮いているたくさんのクラトンがとても幻想的な光景でした。