タイでは曜日ごとに色が決まっており、ラッキーカラーとして自分の色を大事にしている方が多いです。日本にはない文化なのでとても興味深く感じておりましたが、日本にも日本独自の色彩があります。今回は、高校生の日本語クラブで和名の色について紹介し、水彩絵の具を混ぜて実際に色を作り、塗り絵をするという活動をしました。
和名がついている色は無数にあるので、全てを紹介することは時間的にできません。そのため、今回はタイの曜日の色を各3色、計21色を紹介しました。
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色についての説明の際、生徒は「青りんご」や「青信号」に表れるような青と緑の曖昧さが、日本の色彩感覚の中でも特に面白く感じたようです。
絵を描くことが好きな生徒が多い中、今回の「色を作る」という活動は面白く感じてもらえたようで、用意した塗り絵をいくつか持って帰ってくれる子もいました。
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実際に色を混合しているときに感じたのは、明るい色から作り始める子が多かったことです。

和名の色彩の豊かさはくすんだものが多く、ともすると暗く感じられがちです。しかし、生徒たちが惹かれる日本の色にはこのような鮮やかさがあるのだなと、嬉しい発見ができました。
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時間の都合上、各自1枚ずつしか塗り絵の制作はできませんでしたが、今後も様々なところで日本独自の色彩を発見してくれたら嬉しいです。そして、自分たちのタイの色も大切にしてほしいなと思います。
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