日本語パートナーズ(NP)になって、派遣前に1か月間大阪にある国際交流基金関西国際センターで、派遣先で役立つ様々なことを学びました。午前中は毎日語学研修で、週末には語学のテストがあります。テスト!……辛い。
でも今その時の勉強が役立ち、何となく周囲の人が話している言葉が分かるようになりました。その中で皆さんが盛んに使っている言葉は「對啊!」です。「對啊」は「そだね!」に近い言葉で、相手に同意する言葉です。街を歩いていても、2人づれがいたら「對啊!」、学校でも休み時間生徒達のいる方から「對啊!」が聞こえてきます(発音はドエアです)。こういうことからも台湾の人達の穏やかな人柄が感じられます。地元の方にお聞きしたら、「都好」もよく使われるそうです。「都」は全部、「好」はよいという意味です。「何食べたい?」「都好!(全部OK)」現地で生活できたことで、日本ではわからなかった生きた言葉を知ることができます。
NPは日本語の授業のお手伝いや文化紹介を行います。日本に興味を持って頂くことは嬉しいことです。台湾と日本、似ているところも多いですが、日本人にとって珍しいことも沢山あります。例えば琵琶と二胡の合奏です。派遣先の鳳新高校には、特別な音楽クラスと美術クラスがあります。先日音楽クラスの演奏会があり、近くのホールにでかけました。こういう経験は学校に勤務するNPだからこそできる貴重な経験です。プログラムの前半は琵琶(1名)と二胡(10名程)を中心とした演奏で、その音色の美しさに魅了されました。琵琶はもの悲しさを漂わせながら、聴く人を包み込むようなあたたかさがあり、一緒に演奏している二胡は繊細でありながら、力強さがありました。
この演奏会で台湾の文化の奥深さを再確認し、私達を育んでくれる日本の風土に大きな影響を与えていることを感じました。これからも少しずつ台湾の文化に触れていきたいと思っています。