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對啊(そだね!)

日本語パートナーズ(NP)になって、派遣前に1か月間大阪にある国際交流基金関西国際センターで、派遣先で役立つ様々なことを学びました。午前中は毎日語学研修で、週末には語学のテストがあります。テスト!……辛い。
でも今その時の勉強が役立ち、何となく周囲の人が話している言葉が分かるようになりました。その中で皆さんが盛んに使っている言葉は「對啊!」です。「對啊」は「そだね!」に近い言葉で、相手に同意する言葉です。街を歩いていても、2人づれがいたら「對啊!」、学校でも休み時間生徒達のいる方から「對啊!」が聞こえてきます(発音はドエアです)。こういうことからも台湾の人達の穏やかな人柄が感じられます。地元の方にお聞きしたら、「都好」もよく使われるそうです。「都」は全部、「好」はよいという意味です。「何食べたい?」「都好!(全部OK)」現地で生活できたことで、日本ではわからなかった生きた言葉を知ることができます。

クリスマスツリーと「ようこそ!ふくい福井商業高校の皆様」と書かれた電光掲示板の写真
12月半ば、鳳新高校の入り口にクリスマスツリーが飾りつけられました。インドネシアや日本からの学校訪問の準備がされています。
おしるこのようなお菓子の写真
毎年冬至の日には湯圓(お団子)を食べるそうです。この写真のものは甘いお団子で中には黒胡麻餡やピーナッツ餡が入っていました。好吃(美味しい)!冬至は24節気の最後のもので、新しい年に向けて1歳年取ると言われています。
かるたで遊ぶ生徒たちの写真
日本語クラブの活動の様子です。お正月に向けて、文化紹介でカルタ遊びをしました。百人一首カルタの絵も好評だったようです。
新年の電光掲示板の写真
新年になって、電光掲示板のデザインが変わりました。「新年新希望、拚一波無憾」(新しい希望に向かって後悔のないように頑張ろう)左側に干支の豚が。日本では今年は猪年ですが、台湾は豚年です。

NPは日本語の授業のお手伝いや文化紹介を行います。日本に興味を持って頂くことは嬉しいことです。台湾と日本、似ているところも多いですが、日本人にとって珍しいことも沢山あります。例えば琵琶と二胡の合奏です。派遣先の鳳新高校には、特別な音楽クラスと美術クラスがあります。先日音楽クラスの演奏会があり、近くのホールにでかけました。こういう経験は学校に勤務するNPだからこそできる貴重な経験です。プログラムの前半は琵琶(1名)と二胡(10名程)を中心とした演奏で、その音色の美しさに魅了されました。琵琶はもの悲しさを漂わせながら、聴く人を包み込むようなあたたかさがあり、一緒に演奏している二胡は繊細でありながら、力強さがありました。

音楽クラスで演奏の練習をしている写真
音楽クラスの國樂専攻の練習風景です。一人一人がその楽器の音にこだわりを持っていることが伝わってきます。
アルフを弾く生徒の写真
日本でもおなじみの二胡です。こちらではアルフと言います。
琵琶を弾く生徒たちの写真
琵琶です。日本のものと少し違い、日本の琵琶の祖先と言われています。
げんかんを弾く生徒たちの写真
阮咸(げんかん)です。名前の由来は「竹林の七賢人」の阮咸が奏でていたことによります。後方に見えるのは雲鑼(うんら)です。大きさによって、音程を調節して奏でます。
全員で演奏の練習をする生徒たちの写真
先生の前の生徒が奏でている楽器は揚琴(ようきん)です。弦をスティックでたたいて音を出します。美しく澄んだ音色で、楽器のデザインも素敵です。もともとの原型はピアノと同じで、ヨーロッパから伝わりました。本体の唐草模様もヨーロッパの影響を受けています。

この演奏会で台湾の文化の奥深さを再確認し、私達を育んでくれる日本の風土に大きな影響を与えていることを感じました。これからも少しずつ台湾の文化に触れていきたいと思っています。

Writer
台湾 高雄
行德 枝里さん

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