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帰国して思うこと

私は子供の頃、海外から来たある転校生と出会ったことがきっかけで外国に興味を持ち始めました。その経験が日本語パートナーズへの応募につながったと思います。地元の小学校にその生徒が来たことで私も同級生達もその人の国の歌を知り、その国に興味を持つようになりました。やはり身近に暮らす人の国には興味を持ちます。片言でもお互いに相手の国の言葉で話をすれば、大きな違いがあります。今回の派遣で、私は小さな子供達とも親しむ機会がありました。一緒に過ごした記憶が日本への親しみになってくれると嬉しいです。特に高雄は他の都市に比べて日本人と話す機会が少ないようで、「高雄で日本人と話せるなんて」と喜んで頂いたこともあります。

そして自分でも意外だったのは、この活動に参加することによって自分が予期していなかった感情に出会えたことです。それは感動に近いものだと思いますが、一言では表現できないものです。特に国楽(中国音楽)の音色は今でも忘れられないものになっています。台湾で生活しなければ、決して聞くことはできなかったと思います。

コンサートホールのステージと客席の写真
高雄市の衛武営にあるコンサートホールです。開演前、国楽の楽器が準備されています。
ゆるキャラのデザインを考える生徒たちの写真
どんなデザインがいいかな?
ゆるキャラを発表する生徒たちの写真
日本のゆるキャラを紹介した後、小港高校のゆるキャラをグループに分かれて考えてもらいました。形が茄子なのは茄子の色が皆がはいているトレーニングパンツと同じ色だからだそうです。下の方のデザインは原住民の服からヒントを得たそうです。オシャレ!
飛行機を頭に乗せたナスのキャラクターのイラストの写真
小港高校は近くに空港があります。また茄子君が眼鏡をかけているのは校長先生がかけておられるからだそうです。
教室で撮影した集合写真
小港高校のカウンターパートの先生や生徒のみんなと一緒に

またある時CP(カウンターパート)の先生の依頼によって社会教育のサークルで日本の歌を教えたことがありました。その時私は有名な台湾映画『海角七号』の中で歌われた「野ばら」と坂本九やゆずの「見上げてごらん夜の星」を取り上げました。もともとこれらの歌を知っている方もいらっしゃり、私が歌うとすぐ一緒に歌ってくださいました。その時の気持ちは何と表現していいかわかりません。直接会って一緒に時間を過ごしたからこそのことだと思います。また映画『海角七号』は台湾南部が舞台ということもあり、台湾と日本の両方の言葉で歌う印象的なラストシーンが思い出されました。歌の持つ力によって台湾と日本の絆が強くなることを祈るばかりです。これからは日本国内で海外の方の役に立つことをしていきたいと思っています。

校庭を歩く生徒たちの写真
卒業式の日、思い出の校舎を巡って会場に行きます。(鳳新高校にて)
卒業おめでとうと書かれた電光掲示板の写真
臨時の花屋さんの写真
校門には臨時に、卒業生に渡すための花を買う花屋さんができました。
Writer
台湾 高雄
行德 枝里さん

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