多くのNP (日本語パートナーズ)たちが、休日には生徒や先生と楽しくお出かけしています。しかし、私はタイミングが悪く一度もありません。「そろそろ帰国だなぁ。寂しいなぁ。」と思っていると、日本クラブの生徒が「明日、皆で留学フェアに行くので一緒に行きませんか?」と日本語交じりで誘ってくれました。「行く~」と即答しました。
私は、彼らのご両親より年上。年齢だけでなく、インドネシア語がまるでダメなので、いつも仲介に入ってくれるCP(カウンターパート)の先生が不在なのは、生徒たちが困惑したり気を使いすぎたりしてしまわないかと心配でした。
当日は、駅で待ち合わせしました。10時と聞いたはずが、9時だったようで、スタートから大失敗です。生徒たちは、私が乗車カードを買えるか、改札を通れるか心配だったようで、二手に分かれて私が来るのを待ち構えていてくれました。
留学フェアは、電車で1.5時間かかる大きなショッピングモールで開かれました。到着すると来場者がいっぱいで驚きました。昔は留学イベントなど無く、日本留学への情報入手はかなり困難だったようです。
いろんな学生たちが、各大学や語学学校のプレゼンテーションに耳を傾けていました。人が多すぎてパンフレットをもらうのも困難でした。「本当に日本に留学したいの?ライバルは多いぞ、頑張れ!」と自分の生徒たちに心の中でエールを送りました。しかし、それも束の間で、アイドルやタレントが登場すると、スマートフォンを出して写真を撮り始め、留学の事などお構いなしでした。
アニメやゲームが大好きな日本クラブの生徒たちですが、きっかけはともかく、もっともっと日本を好きになって、夢が実現できるように応援したいと強く思えた日でした。